[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防総省(DOD)
元記事公開日:
2021/12/02
抄訳記事公開日:
2022/03/01

国防総省が空軍基地で5Gダイナミック・スペクトル・シェアリング実験を開始

DoD Kicks Off 5G Dynamic Spectrum Sharing Experimentation at Hill AFB

本文:

2021年12月2日付けの米国国防総省(DOD)による標記記事の概要は以下のとおりである。

DODは2021年12月2日、ユタ州のヒル空軍基地(AFB)で、5G携帯電話の民間ネットワークの展開の成功を記念してテープカット式典を開催した。研究・工学担当国防次官室(OUSD(R&E))が主導し、空軍研究所(AFRL)が管理する本プロジェクトは、民間企業にとって極めて重要な帯域において、周波数共有と多様な5Gネットワークとの共存に関する技術的実現性、方法論、実用性を評価する。

合計で12のベンダーが、5Gテストベッド、5Gアプリケーション、5Gネットワーク強化の3つの作業ラインで、ヒルAFBのプライベート5Gネットワークと同帯域で動作する航空レーダー(例:空中警戒管制システム(AWACS))、さらに他のDODスペクトル依存システム(SDS)間のスペクトル共存システム(SCS)ソリューション開発を39カ月間実施する。このプログラムには総額1億7,300万ドルが支出される。

ヒルAFBのプライベート5G携帯電話ネットワークは、3.3~3.45GHz帯で運用される航空レーダーシステムと5G技術間の動的周波数共有の可能性を実証する実験を目的としており、2022年5月に3.1~3.45GHzへのアップグレードが予定されている。

OUSD(R&E)室長の S. ロイ(S. Roy) 博士は、「このような国防総省が着想したシナリオに対するソリューションは、独占的にライセンスされた周波数帯で運用される現在の5G商用ネットワークの展開を大きく超えており、、長く待ち望まれていた自動化された動的な周波数共有の時代の到来を告げるものである」と述べている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]