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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2021/12/13
- 抄訳記事公開日:
- 2022/03/09
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新任のシュタルク・ヴァッツィンガーBMBF大臣がBMBFの役割を強調
- 本文:
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2021年12月13日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。
BMBFのベッティーナ・シュタルク・ヴァッツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)大臣は、前任者のカルリチェク氏の後を受けて、新たに大臣に就任した。このほどフランクフルター・アルゲマイネ紙(FAZ)とのインタビューで、緊急の施策について語った。
シュタルク・ヴァッツィンガー大臣は、BMBFを、進捗を加速し、より良い方向へ変化を生み出す、そのような機会を創造する省としてイメージしていて、次のように述べた。「具体的には、若手人材育成、親からの独立を高める連邦奨学金法(Bafög:個人に合った教育を促進するための連邦法)、幼児教育の拡大など、連立協定の多くのプロジェクトに含まれている進歩の約束を意味する」。
同大臣は、教育と研究の両方の分野で調整したいと考えている。
デジタル協定2.0に焦点を当てる:
教育分野の焦点はデジタル協定である。ここでは、学校が迅速に資金を得ることが出来るよう、資金申請時のお役所仕事を減らすことである。また、同大臣は次のように述べた。「連邦州と自治体での信頼出来る資金調達を確保するために、デジタル協定2.0を立ち上げたい」。これには、飛躍的イノベーション機構や連邦と州の間での協力要件も含まれている。協力要件が満たされるのであれば、憲法改正に反するものは何もないとしている。学校の独立性を今日以上に高める意味のあるタスクの分担を目標としており、連邦政府と州にそれぞれの責任があることから、連邦政府による中央集権型教育政策は望んでいない。
大学のデジタル化:
さらなる目標は、大学のデジタル化である。「我々はまだフェーズ1にいる」と同大臣は強調する。将来的には、専門大学から産業界への確実な知識移転が必要である。これには「ドイツ移転イノベーション庁(DATI)」を設置する計画である。
ヴァッツィンガーBMBF大臣は、基礎研究の資金とプロジェクトファンディング資金のバランスが不可欠であると考えていて、次のように述べた。「プロジェクトファンディングだけを支援して、基礎研究への資金を減らすことがあってはならない」。評価は定期的に行なう必要があるとしている。 [DW編集局]