[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立科学研究センター(CNRS)
元記事公開日:
2022/03/02
抄訳記事公開日:
2022/03/09

CNRS、あらゆる形態のロシアとの新たな研究協力を停止

Le CNRS suspend toutes nouvelles formes de collaborations scientifiques avec la Russie

本文:

2022年3月2日付国立科学研究センター(CNRS)の標記発表の概要は以下のとおり。

CNRSは、ロシアによるウクライナ侵攻を最も強い言葉で非難するとともに、ウクライナに全面的支援と連帯を保証する。21世紀において、欧州の中においてでさえこのような紛争が発生する可能性が出ていることは受けいれられない。

科学に国境はないが、すべての科学コミュニティが保持し共有する価値観は、この戦争に耐えることができない。CNRSは、この侵攻に反対を表明した数百人のロシアの科学者による勇気ある立場を歓迎する。

CNRSは、ウクライナの研究者にあらゆる形態の援助と支援を提供し、希望する人を歓迎する準備ができている。これは特に、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)からの緊急資金により、「Pauseプログラム」(亡命科学者の緊急受け入れ支援プログラム)の枠組みの中で設定される手順に関連するもので、危機に瀕しているウクライナの研究者に緊急援助の特別公募を開始する。

CNRSは、ロシアとの今後のあらゆる形態の新たな研究協力を一時停止するとともに、ロシアが関与する今後のすべての科学イベントをキャンセルする。ただしフランスの研究所で仕事をしているロシアの研究者はその研究活動を続けることができる。

CNRSのこの対応は、上記状況が続く限り継続する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]