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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2022/01/10
- 抄訳記事公開日:
- 2022/03/16
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EU中小企業の知的財産権保護を目的とした4,700万ユーロの基金
- 本文:
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2022年1月10日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。
欧州委員会とEU知的財産庁(EUIPO)はこのほど、新規にEU中小企業基金(SME Fund)を立ち上げた。これは、EUを拠点とする中小企業に対して、知的財産(IP)権保護に役立つバウチャー(証拠証明)を提供する。この基金は、今後3年間(2022~2024年)のCOVID-19 からの復興と、グリーン・デジタル移行における中小企業支援を目的とした第2のEU中小企業基金である。
EU中小企業基金は、4,700万ユーロの予算で、以下の支援を提供する。
・無形資産の革新的な可能性を考慮に入れて、申請中の中小企業の知的財産のニーズの幅広い評価を提供するIPスキャンサービスに関して、加盟国が請求する料金の90%を支払う。
・知的財産庁(各国知的財産庁、EU知的財産庁、ベネルクス知的財産庁を含む)が商標および意匠登録のために請求した料金の75%を支払う。
・世界知的所有権機関(WIPO)が国際商標および意匠保護を取得するために請求した料金の50%を支払う。
・2022年に特許登録のために各国特許庁によって請求された料金の50%を支払う。
・2023年以降、さらに多くのサービスがカバーされる可能性がある。特許先行技術調査や特許出願の費用の一部負担、またIP弁護士が請求する個別のIP助言料も対象となる可能性がある。
[DW編集局]