[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2022/01/13
抄訳記事公開日:
2022/03/18

「クリエイティブ・ヨーロッパ」:文化的・創造的セクターの支援に2022年の予算増

Creative Europe: Increased budget in 2022 to support cultural and creative sectors

本文:

2022年1月13日付欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり。

欧州委員会はこのほど、「クリエイティブ・ヨーロッパ」の2022年ワークプログラムを採択した。これに続き関連する提案公募が開始される予定である。2021年と比較しておよそ1億ユーロ多い約3億8,500万ユーロの予算で、「クリエイティブ・ヨーロッパ」は、COVID-19危機と激化するグローバル競争に起因する課題を考慮に入れて、創造的で文化的なパートナーへの支援を強化する。

本プログラムの「文化の要素(culture strand)」には、音楽、文化遺産、舞台芸術、文学のセクターに対する新しい公募やイニシアチブが含まれる。さらに、モビリティ制度を開始し、アーティスト、クリエイター、文化専門家が国外に出て専門家の育成や国際的な連携を行い、新しい視聴者を見つけ、共同制作、共同創作、作品発表の機会を提供する。

「メディアの要素(MEDIA strand)」は、オーディオ・ビジュアルに焦点を当てており、2022年にいくつかの新規取り組みが導入された。革新的なビデオゲームやバーチャルリアリティ体験の開発に資金が提供される。新施策「メディア 360度(MEDIA 360 degrees)」は、オーディオ・ビジュアル・バリューチェーン全体で事業に取り組む主要産業フォーラムを対象としている。イノベーションをさらに促進するために、有望なスタートアップ企業向けに「メディア市場ゲートウェイ(Media Market Gateway)」が立ち上げられる。各映画祭同士の連携は、ネットワークを通じて強化される。

「セクター横断型要素(cross-sectoral strand)」は、いくつかの創造的セクターが関与する共同イノベーション・プロジェクト向けの創造的イノベーションラボに対するファンディングを強化することで、新欧州バウハウス(New European Bauhaus)にも貢献する。また、メディアの自由を育むための追加施策を通じて、ニュースメディアへの支援を拡大する。

[DW編集局]