[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2022/01/10
- 抄訳記事公開日:
- 2022/03/28
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SARS-CoV-2変異株ゲノム研究に1,000万ユーロの政府支援
- 本文:
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2022年1月10日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
政府は、「EMERGENコンソーシアム」によって実施されるSARS-CoV-2 変異株の研究に約1,000万ユーロのファンディングを発表した。
国立エイズ・ウイルス性肝炎研究機構(ANRS)と国立公衆保健庁(SPF)が統括するこのコンソーシアムは現在、フランス全土でSARS-CoV-2変異株のゲノムモニタリングを行っている。コンソーシアムは、フランスのSARS-CoV-2変異株のゲノム監視と研究能力を強化するために2021年1月に発足。以来、計317,521の配列を決定し、その数は2020年と比べて100倍以上になった。
ANRSが統括に加わっている目的は、SARS-CoV-2変異株の知見をさらに得ることにある。そのためコンソーシアムは、
「『実験的・モデル研究』に基づく重要な変異株の予測と解析」「コホート研究における新たな変異株の進化の特定、評価、解析」
「これら変異株の進化と影響のモデル化」
「変異株の監視ツールとしての排水の利用の検討」――の四つの軸にしたがってプロジェクトを提案。審査の結果、15件の研究プロジェクトと1件のインフラプロジェクトの計931万3,060ユーロのファンディングが妥当とされている。 [DW編集局+JSTパリ事務所]