[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
統計局ウェブサイト
元記事公開日:
2022/01/26
抄訳記事公開日:
2022/03/29

中国の2021年の研究開発資金投入は速い伸びを保持している

国家统计局解读我国R&D经费投入相关数据

本文:

中国国家統計局は、「中国の2021年の研究開発費は高い伸びを維持している」と題する解説を次のように報じている。

2021年、中国の科学技術イノベーション力は引き続き強さを増し、社会全体の研究開発(R&D)経費への資金投入は高い伸びを維持しており、R&D経費のGDPに対する比率は引き続き増加している。

1.R&D経費の伸びは高く、「第14次五カ年計画」の良好なスタートを実現した。

2021年、中国経済は安定した回復を持続し、イノベーション力は効果的に増強され、R&D経費の増加を促した。 速報では、2021年の中国のR&D経費は2兆7864億元(約51.5兆円)に達し、前年比14.2%増と昨年比で4.0ポイント増え、「第13次五カ年計画」以降2桁の増加が続いた。物価上昇を換算すると、R&D経費の伸び率は9.4%[1]で、「第14次五カ年計画」で提起された年平均伸び率は7%を下回らないという目標を上回り、良好なスタートを実現した。

2.投入の強度は、OECD諸国の平均水準に近づいた。

2021年の中国のR&D経費のGDPに対する比率は再び最高値を更新して、2.44%に達し、前年と比べて0.03ポイント「2」増加し、OECD諸国の新型コロナウイルス流行前の2.47%[3]の平均水準に近づいている。WIPOが2021年に公表したグローバル・イノベーション・インデックス(GII)は、中国の科学技術イノベーション能力は132ヵ国中第12位と、前年より2位上昇し、中進国の中で第1位についたことを示している。2013年以来、中国のランクは持続して上昇し、9年間でランクは23位アップしている。

3.基礎研究が占める比率が上昇し、独自のイノベーション能力が新たな進展を獲得。

2021年の中国のR&D経費における基礎研究経費は1,969億元(約3兆6,387億円)で、前年比15.6%増で、伸び率は前年と比べて5.8ポイント増え、新型コロナウイルス流行前の伸び率のレベルに回復している。基礎研究経費がR&D経費に占める比率は6.09%に達し、前年と比べて0.08ポイント増えている。国は基礎研究を最重要視しており、2021年の中央財政における基礎研究の支出は前年比10.6%増で、基礎研究の展開を強力にサポートした。この年、国家重点実験室の再編成が進み、宇宙探査、核物理、量子科学、生物工学等の多くの独自のイノベーション分野において新たなブレークスルーを実現している。

注:
[1]本個所を除いて、本文のその他の指標の伸び率はいずれも現在価格の伸び率である。[2]2020年GDPに対する国家統計局の最終確認に基づき、2020年のR&D経費投入の強度を2.41%に修正した。
[3]OECD当局が発表した2019年のデータ。

[DW編集局]