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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2022/01/13
- 抄訳記事公開日:
- 2022/03/30
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ドイツ連邦議会でのシュタルク・ヴァッツィンガーBMBF大臣の演説
- 本文:
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2022年1月13日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。
「優れた研究を可能にし、イノベーションを迅速に実用に移行させ、最高の教育で全ての人々に、人生のチャンスをもたらす」:ヴァッツィンガーBMBF大臣は、このことを実現したいとしており、連邦議会で「連邦政府にはその準備ができている」と述べ、次のとおり語った。
「ドイツを前進させるのは、自己決定できる若者である。この自己決定は、生まれつきのものではなく、教育によってのみ得られるものである。若者は自分の出身地を選ぶことはできないが、どこに行きたいかは、自分で決めることができるようにするべきで、それが我々の責務である。
各個人の知識は、将来のドイツの高い知識水準を築く上で、みなの知識の基礎となるものである。教育と研究は、繁栄の原動力であり、社会全体にとって非常に重要な要素である。
最高かつ最も進んだ教育によって人生のチャンスをつくり出したいと考えており、最適な研究によって、過去の答えに解を求めるのではなく、未来の新しい技術の中から解決策を探したいと思っている。それがこのプログラムであり、我々はそれに取り組む。
BMBFの計画:
1)パンデミックでは、教育の重要性を痛感した。学校は少なくとも文化機関として、重要なインフラの一部となる必要がある。
2)「スタートのチャンス(Startchancen)」プログラムにより、社会的に困難な状況にある4,000の学校を投資プログラム等で特別にサポートする。
3)連邦奨学金法(BAföG、個々に合った教育を促進するための連邦法)を新たに推し進める。教育の機会を逃してはならない。
4)職業教育・訓練のためのエクセレンス・イニシアチブ。このイニシアチブが重要であることは、その実施を通して、また社会でも認知されねばならない。
ブレークスルー、大きな飛躍、真のイノベーションが必要である。自由な優れた研究を可能にすると同時に、「任務(Missionen)」を推し進めたいと考えている。任務とは、協力して、社会と技術革新を組み合わせ、分野間の橋渡しをすることである」。まとめとしての2つのポイント:
成功するために決定的に重要なことは、研究から得られた知識を実践に活かすことである。ドイツ移転イノベーション機構(Deutsche Agentur für Transfer und Innovation /DATI)を設立するのは、それが目的である。人材だけでなく、データの可能性も利用する必要があり、そのため、できるだけ多くの研究者に、研究データへの最も包括的なアクセスを提供したいと考えている。
新しいテクノロジーを推進し、自由な開発ができるよう最高の教育を提供することは、発明家の国としての我省の責務であり、真の進歩を望んでいる。 [DW編集局]