[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国航空宇宙局(NASA)
元記事公開日:
2022/01/11
抄訳記事公開日:
2022/03/31

NASAが新しい主任科学者兼上級気候アドバイザーを発表

NASA Announces New Chief Scientist, Senior Climate Advisor

本文:

2022年1月11日付け、米国航空宇宙局(NASA)による標記記事の概要は次のとおりである。

NASAはキャサリン・カルバン(Catherine Calvin)博士が、主任科学者兼上級気候アドバイザーに任命されたと発表した。

カルバン博士は、40年以上NASAに勤務した後に主任科学者の職を辞したジム・グリーン氏と、2021年2月にバイデン政権下で新設された上級気候アドバイザーの職を代行していたガビン・シュミット氏の後任となる。シュミット氏はNASAのゴダード宇宙研究所所長を継続する。

同博士氏はNASAの科学プログラム、戦略計画、政策に関し、NASA長官や他の幹部たちの主なアドバイザーとして務める。また、NASAの戦略的科学目標および国内外の科学コミュニティへのNASAの貢献を代表する。

同博士は以前、パシフィック・ノースウェスト国立研究所の合同地球変動研究所で地球科学者として、人間と地球システムの間の関係を調査・分析するためのシステムである、地球変動分析モデルや、地球システムを分析するためのシステムであるエネルギー省(DOE)のエネルギーエクサスケール地球システムモデルに取り組んだ経験がある。

同博士はスタンフォード大学から経営、科学、工学の修士号と博士号を、マリーランド大学からコンピュータ・サイエンスと数学の学士号を取得している。

2021年2月、NASAはバイデン大統領によって設立された国家気候タスクフォースに参加し、地球科学と気候研究を継続し、気候によるミッションへの影響を回避することを目的とした気候行動計画を発表した。NASAは主な気候指標を観測する20以上の衛星と機器を備え、地球の変化を観測、理解する上で最高の機関である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]