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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2022/01/14
- 抄訳記事公開日:
- 2022/04/01
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BMBF大臣が「科学年2022」の具体的な目標について説明
- 本文:
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2022年1月14日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。
今回初めて、科学年の焦点は科学的な重点テーマについて語るのではなく、研究プロセスに対する市民参加の重要性を当てられた。シュタルク・ヴァッツィンガーBMBF大臣が「科学年2022」の具体的な目標について次のように説明した。
市民は科学に関する質問を提出し、それによってドイツの将来の研究計画や研究政策に対してインパクトを与えることができるようになる。市民から寄せられた質問や提案は、その年の中心的な参加型キャンペーンである「アイデアの進展(IdeenLauf)」の一環として、研究者や市民によってまとめられ、整理される。その結果は、成果論文に組み込まれ、秋には、政治や科学サイドでの検討へと引き継がれる。
今年の科学年には、合計25の助成プロジェクトと、政治、企業および社会からの数多くのパートナーが参加している。そこでは、質問を収集し、ドイツ全土で参加型のフォーマットを提供し、研究者との対話ができるようにしている。たとえば、2022年5月から改造された内水航行船「MS科学」が参加型展示会船としてドイツ国内をまわり、約30か所で、人々が様々な研究分野に興味を持てるように好奇心を刺激する予定である。
また「ポップ・アップ・サイエンス・ショップ(POP-UP-WiISSENsläden)」や、自宅の玄関口でのマイクロ探検、または興味のある市民が非公式に科学者と研究トピックについて議論することのできるモバイル「サイエンス・ベンチ(Science Bench)」などにより、科学と市民を結ぶためのミーティング・スペースがつくられる。BMBF大臣は次のように述べている「この2年間で科学が私たちにとって、そして日常生活や社会、経済にとって如何に重要であるかがわかった。今年は市民社会を組み込んで、対話を促進することに重点を置いている。科学年の中心的なメッセージは、「人々に奉仕する研究は人々の声に耳を傾ける」である」。
[DW編集局]