[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2022/01/11
抄訳記事公開日:
2022/04/01

OSTPが科学的公正性タスクフォース報告書を公表

White House Office of Science & Technology Policy Releases Scientific Integrity Task Force Report

本文:

2022年1月11日付けの大統領府科学技術政策局(OSTP)による標記記事の概要は以下のとおりである。

本日、OSTPは、科学的公正性(Scientific Integrity)タスクフォースの報告書を公表した。広範な市民参加と多様な機関の専門知識から情報を得た本報告書は、米国政府における科学的公正性のポリシーと実践を包括的に評価したものである。本報告書は、正確で証拠に基づく政策立案を保証し、政府に対する国民の信頼を回復するという大統領の呼びかけに応えるものである。

本報告書で示された科学的公正性の原則とベストプラクティスは、科学がその正確さと客観性を維持し、抑圧、操作、不適切な影響(政治的干渉を含む)から保護する方法で、実施、管理、コミュニケーション、利用されることを保証することを目的としている。

具体的には、以下のことが報告されている。

– 科学的公正性の侵害は、連邦政府の科学事業の規模に比べれば少数であるが、連邦政府の意思決定や科学に対する国民の信頼を大きく損ねる可能性がある。

– 既存の連邦政府の科学的公正性に関する政策は、これまでの行政措置に対応したものであるが、科学の実施、管理、コミュニケーション、利用における不適切な影響をより適切に抑止するために強化する必要がある。

– 科学的公正性を支えるには、研究過程と成果に対する透明性の向上、機関が公開するデータと情報の明確なガイドライン、ハラスメントや差別のない安全で公平な職場を促進する政策など、他の政策分野にも注意を払う必要がある。

今後数ヶ月の間に、OSTPは、タスクフォースの調査結果を基に、科学的公正性に関するポリシーと実践を定期的に評価し、段階的に改善するための計画を策定する予定である。さらに、各機関の責任者は、OSTPと密接に協力しながら、科学的公正性ポリシーが、本タスクフォース報告書を踏まえ、科学的公正性の原則に沿ったものとするために、この枠組みを展開する。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]