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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立研究機構(ANR)
- 元記事公開日:
- 2022/01/13
- 抄訳記事公開日:
- 2022/04/05
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「ASTRID」プログラム2022年版を公表
Recherche et innovation défense : l’essentiel sur les programmes ASTRID et ASTRID Maturation
- 本文:
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2022年1月13日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。
科学技術を幅広く応用するための国のプログラム「ASTRID」の2022年版が公表された。「情報工学」や「サイバー防衛」といった分野から「核、放射線、生物的、化学的脅威(NRBC)」「生物学」にいたるまで、幅広い分野の支援をうたっている。
ASTRIDとASTRID Maturationプログラムは民間、軍事のどちらの領域にも利益をもたらすプロジェクトを支援し、デュアル研究の成熟を支援する目的があり、軍事装備総局(DGA)傘下の国防イノベーション庁(AID)から全面的にファンディングを受け、ANR が実施を担当している。ASTRID プログラムは、研究における新たな方法を刺激し、国防、民間研究、産業への潜在的な応用を伴う科学的・技術的進歩を促進することを目的としている。これは、技術的成熟度レベル(TRL)が1〜4のプロジェクトを支援する。つまり、基本原理の観察と解釈から、実験室環境での検証までである。プログラムが2011年に創設されて以来、327件のASTRIDプロジェクトが採択されており、幅広いテーマと学際的な優先課題をカバーしている。
2022年の公募では、次の分野で支援を行う。
・情報工学
・サイバー防衛
・流体と構造
・音響と電波
・ナノ技術(センサーと構成部品)
・フォトニクス
・材料
・システムのシステム(地球物理環境)
・生物学(医療)
・核、放射線、生物的、化学的脅威(NRBC)
・人間とシステム
・イノベーション管理に適用される人文・社会科学
・ロボット技術と人工知能ASTRIDプログラムで進歩を得られたプロジェクトは、2013年に創設された「ASTRID Maturation」プログラムによって業績を有効活用できる。プロジェクトは、TRL が5以上の目標を提示する必要がある。これには特に、典型的な環境で技術を実証する目的で、潜在的な産業パートナーが成果の活用に貢献するよう奨励することが含まれる。
2011年から15年までのASTRIDプロジェクトの約20%が、ASTRID Maturationによるファンディングを受けている。
[DW編集局+JSTパリ事務所]