2022年1月13日付け、米国宇宙航空局（NASA）による標記記事の概要は次のとおりである。

NASAと教育省は、NASAの起業に関する専門知識を活用して、連邦政府の「伝統的黒人大学（HBCU）」の奨学生認定プログラムを強化するために協力している。

2022年から、高等教育機関の学生を対象としたNASAのピッチコンテストが、「教育の公平性、卓越性、経済的機会の向上に関する大統領府イニシアチブ」の一環である、HBCU奨学生認定プログラムの正式な一部となる。そして、このコンテストはNASAのマイノリティ大学教育研究プログラム（MUREP）イノベーション・技術移転アイデア・コンペティション（MITTIC）の小規模バージョンになる。

このミニMITTICピッチコンテストを通じて、HBCU奨学生チームは選択されたNASAの知的財産が商業部門で使える可能性を調査する。HBCU奨学生チームはNASAのMITTICチームや課題の専門家と密に連携し、「スペース・タンク」ピッチを作成して、提案されたアイデアの商用可能性を説明する。

NASAには、技術を商用製品やサービスに変換することを推し進めてきた長い歴史がある。NASAの技術移転プログラムは、探査と発見のために開発されたイノベーションが、広く一般に利用され、国益を最大化することを保証している。

「教育の公平性、卓越性、経済的機会の向上に関する大統領府イニシアチブ」は、HBCU奨学生表彰プログラムを通じて、毎年、学業、リーダーシップ、市民参加において功績のあったHBCU奨学生を表彰している。HBCU奨学生は、学期期間中、毎月の授業を通じて、専門能力開発に参加し、官民パートナーのネットワークにアクセスすることができる。

2022年のHBCU奨学生の募集は2022年1月11日に発表される予定である。HBCU奨学生は認定プログラムに受け入れられ次第、NASAとの活動を開始し、9月の年次国家HBCUウィーク会議でチームピッチを発表する予定である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]