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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2022/01/20
- 抄訳記事公開日:
- 2022/04/08
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中小・新興企業の「イノベーション・コンペ」第9期開始
- 本文:
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2022年1月20日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
政府は、製造部門のスタートアップ・中小企業の「i-Nov イノベーション・コンペティション」の第9期の公募を開始した。
このコンペは「将来への投資計画」(PIA)を介して国が資金支援を行い、フランス公共投資銀行(Bpifrance)と 環境・省エネルギー機構(ADEME)が運営する。各々の領域で世界クラスのリーダーになる可能性のある企業の加速的な出現と発展を支援する。プロジェクトが採択されれば総額100万~500万ユーロもの共同出資を獲得できる。2017年に開始されたこのコンペでは、すでに462件が採択されている。i-PhD と i-Lab のコンペティションはより基礎研究に近く、最先端のフランスの研究の進歩から生まれるディープテック新興企業の出現・創出の促進を目的としている。i-Nov コンペティションはより市場に近く、新興企業や中小企業が主導する革新的な開発プロジェクトを支援する。
第9期の今回は、「デジタル」「医療」「輸送、モビリティ、都市、持続可能な建物」「エネルギー、資源、自然環境」――の4テーマが定義されている。
第7期のコンペでは、採択プロジェクト73件に計4,580万ユーロの助成が行われた。採択プロジェクトは、病状の診断・スクリーニング・モニタリング、将来のタンパク質と発酵物の開発、デジタル技術による文化的・創造的産業の変革に関連するプロジェクトのほか、水と生物多様性、持続可能でインテリジェントなモビリティ、再生可能エネルギーの貯蔵の領域におけるイノベーションや、産業と農業におけるエネルギーと生態系の移行の課題に対応するプロジェクトにも関係している。
2021年7月には第8期が始まり、同年10月5日に申し込みを締め切った。応募書類の審査中であり、2022年中に結果が発表される予定である。
[DW編集局+JSTパリ事務所]