[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2022/01/21
抄訳記事公開日:
2022/04/14

政府機関におけるサイバーセキュリティ専門家の需要に応えるために、NSFが2,900万ドルの奨学金を提供

NSF provides scholarships for service to support urgent need for cybersecurity professional

本文:

2022年1月21日付のNSFによる標記発表は以下のとおり。

NSFは、政府機関における専任のサイバーセキュリティ専門家の需要に対応するために、特に「サイバーコア奨学金」に投資する。この投資は、卒業後に連邦政府、州政府、地方政府、または部族政府でのサイバーセキュリティ業務に従事することを同意した学生に、全額支給奨学金および給付金を提供することにより、国家のサイバーセキュリティ労働力の量と能力を高めるものである。

NSFは、今後5年間にわたって8大学に2,900万ドル以上の奨学金を提供する。

選抜された大学は、自律システムや人工知能(AI)に関連する重要なトレーニングを提供し、次世代のサイバーセキュリティ工学を開発し、航空および航空宇宙サイバーセキュリティを強化し、現在と将来のサイバーセキュリティ労働力を育成することを計画している。2022年の「サイバーコア奨学金」の受賞者とその課題は以下のとおりである。

▽オークランド大学:インテリジェント・システムのサイバー防衛
▽フォーダム大学:データ科学の専門知識を有する将来のサイバーセキュリティ専門家の養成
▽インディアナ大学‐パデュー大学インディアナポリス校:次世代サイバーセキュリティ・エンジニアリング・労働力の育成
▽ニューヨーク州立大学ビンガムトン校:国家サイバーセキュリティ労働力の拡大と強化
▽ジョージア州立大学:人工知能時代のサイバーセキュリティ労働力の育成
▽メンフィス大学:西部テネシー州、ミシシッピ州、およびアーカンソー州におけるサイバーセキュリティ労働力の育成
▽ネバダ大学リノ校:学際的な次世代サイバーセキュリティ労働力の育成
▽エンブリーリドル航空大学:航空および航空宇宙サイバーセキュリティ領域における高度技術を備えた労働力の育成

サイバーセキュリティは国家安全保障の鍵であるため、本プログラムは、連邦政府、州政府、地方政府、または部族政府で働くサイバーセキュリティ専門家の採用・維持という固有の課題に国の対応を支援する。

上記プロジェクトは、将来のサイバーセキュリティ専門家の教育と専門能力開発を支援し、国家のサイバーセキュリティ対策の活力を高める。すべてのプロジェクトは、サイバーセキュリティのキャリアにおいて歴史的に過小評価されてきたグループの参加を増やすための、様々な学生の採用と維持を促進する取り組みが含まれている。

奨学金受給者は、サイバーセキュリティの教育と専門能力開発における、革新的で学際的なプログラムの恩恵を受ける。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]