[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2022/02/14
抄訳記事公開日:
2022/04/25

DOE、斬新なクリーンエネルギー技術プロジェクトに1億7,500万ドルを拠出

DOE Announces $175 Million for Novel Clean Energy Technology Projects

本文:

2022年2月14日付、米エネルギー省(DOE)の標記発表の概要は以下のとおり。

米エネルギー省(DOE)は、国の先進エネルギー事業を強化するための破壊的技術の開発を目的とした68の研究開発プロジェクトに1億7,500万ドルを拠出すると発表した。DOEのエネルギー高等研究計画局(ARPA-E) が主導するOPEN 2021プログラムは、クリーンエネルギーの課題に対する新しいアプローチをサポートし、影響力が大きく、リスクの高い技術に優先的に資金を提供する。

選ばれたプロジェクトは22州にまたがり、大学、国立研究所、民間企業で調整され、電気自動車、洋上風力、蓄電、核燃料リサイクルを含む、幅広い分野の技術を進歩させる。これらの投資は、米国内のクリーンエネルギー技術の生産を増加させ、米国のエネルギー安全保障を強化し、高収入の雇用を創出することで経済を活性化するという、バイデン大統領の気候変動目標の達成を支援するものである。

プロジェクトは、小型・大型車用の燃料電池に革命を起こす技術や、核廃棄物の発生を抑えて、燃料コストを削減する技術などに焦点を当てる。OPEN 2021プロジェクトチームの例は、次のとおり。

▽カーネギーメロン大学(ペンシルバニア州ピッツバーグ)は、トラックやSUVの低コスト・高効率化を可能にする、より効率の高い燃料電池を開発することにより、米国内の自動車の電動化に取り組む。(受賞金額:322万310ドル)

▽Hinetics社(イリノイ州シャンペーン)は、革新的なハイパワー高密度電動マシーンの開発を通じて、超小型の10MW以上の電動航空機推進システムによる航空機の電化を目指す。(受賞金額:576万1,467ドル)。

▽Makai Ocean Engineering(ハワイ州ワイマナロ)は、通常ではアクセスできない、またはコストがかかる地域でグリッド規模の浮体式風力タービンおよび動水力発電システムを可能にする、新しい係留およびアンカー方法を開発する。(受賞金額:84万9,951ドル)。

▽Nokia Bell Labs(ニュージャージー州マレーヒル)は、データサーバーの冷却エネルギーを大幅に削減し、建物に冷暖房を提供する、高効率熱エネルギーアーキテクチャを開発する。(受賞金額:210万6,380ドル)。

▽ヒューストン大学(テキサス州ヒューストン)は、米国のバッテリーサプライチェーンのセキュリティを高めるために、リチウムの代わりにマグネシウムアノードを使用した急速充電輸送ソリューションの構築を目指す。(受賞金額:340万ドル)

[DW編集局+JSTワシントン事務所]