[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2022/02/14
抄訳記事公開日:
2022/04/26

DOE、米国初の希少鉱物精製施設建設のため、1億4,000万ドルのプログラム立ち上げ

DOE Launches $140 Million Program to Develop America’s First-of-a-Kind Critical Minerals Refinery

本文:

2022年2月14日付、米国エネルギー省(DOE)の標記発表の概要は以下のとおり。

米国エネルギー省(DOE)は、非従来型資源を用いた本格的なレアアース(REE)および希少鉱物(CM)抽出・分離精製の商業的実現可能性を実証するための新しい施設の設計、建設、運営に関する情報提供要請(RFI)を発表した。

本施設はこれまでに類のないもので、超党派インフラ法による1億4,000万ドルの投資を受けており、完成すれば、米国製造業の雇用を支援し、バイデン大統領の目標である、将来のネットゼロ排出の達成に不可欠な次世代のクリーンエネルギー技術のための、強力な国内サプライチェーンの構築を支援する。

全米中に、何十億トンもの石炭廃棄物や石炭灰、酸性鉱山廃液、随伴水などが存在する。石炭採掘やそれに関連する活動によって残されたレガシー廃棄物には、さまざまな貴重な鉱物や物質が含まれている。そのどれもが、豊富な重要鉱物を生み出す未開発の資源である。レアアースやCMは、先端航空機、風力タービン、電気自動車、半導体、水素燃料電池など、国家安全保障やエネルギーに関わる幅広い技術に使用される最も重要な物質である。

現在、レアアースはたとえ米国内で採掘されても、加工のために海外に輸出されて、より高価な製品として米国に再販されている。RFIは、産業界、投資家、開発事業者、科学界、研究所、政府機関、非政府組織、さらには環境正義、部族、エネルギー移行などの潜在的に影響を受けるコミュニティからの情報を求めている。また、実証施設の機能、サプライチェーンの考慮事項、研究開発ニーズ、ビジネスモデル、潜在的な社会的影響と利益に関するフィードバックを求めている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]