[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2022/03/01
抄訳記事公開日:
2022/04/27

INRAE、初の「事業履行契約」締結

Un premier contrat d’objectifs, de moyens et de performance d’INRAE avec l’Etat

本文:

2022年3月1日付、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

フランス国立農学・食料・環境研究所(INRAE)は、2020年の発足後初めてとなる「事業履行契約」を、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)と農業食料省との間で締結した。
「複数年研究計画法」や「第4次将来への投資計画」(PIA 4)、「France 2030」計画の進捗状況を踏まえ、この契約は、22~26年の期間にINRAEが優先的に取り組むべき課題や目標を掲げている。さらに追加リソースも設定し、農業、食料、環境分野での影響力強化を支援する。

掲げられる課題は次の4分野に分けられる。

▽農業、食料、林業システムおよび自然生態系が直面している環境、保健、経済・社会の問題に対応する野心的な研究政策を推進する。
▽研究、イノベーション、専門能力によって社会への影響力を強化する。
▽国レベルおよびフランスの大学学内での高等教育・研究・イノベーションの連携を確認し、欧州や国際的なパートナーシップのリーダーになる。
▽企業の社会的責任(CSR)に関する戦略を積極的に推進する。

これらの目標を強化するため、国は2022~26年の期間、次の追加リソースを与える。

▼施設の常勤スタッフを長期にわたって維持し、研究チームを強化する目的で、5,700万ユーロ。
▼「INRAE 2030 戦略」の中心にある新規プロジェクトを支援するとともに、フランスや欧州、世界の研究所のパートナーとの協力を強化する目的で、4,500万ユーロ。

さらに、専門職や研究施設の装備品、国立研究機構(ANR)のファンディングを受けるプロジェクトの関連として、約2億5,000万ユーロを追加で提供する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]