[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
原子力・代替エネルギー庁(CEA)
元記事公開日:
2022/03/10
抄訳記事公開日:
2022/04/28

量子の「優先研究プログラム」にプロジェクト10件を採択

Stratégie nationale quantique : 10 projets et deux EquipEx retenus dans le cadre du Programme et équipement prioritaire de recherche (PEPR)

本文:

2022年3月10日付、原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は以下のとおり。

フランス政府が進める「優先研究プログラム」(PEPR)の量子技術分野の対象に、国立の3研究所が進めているプロジェクト10件が新たに採択された。同時にPEPRの「研究向けの大型機器へのファンディング」(EquipEx)の対象として、「e-DIAMANT」と「aQCess」の二つが選ばれた。

PEPRは、国または欧州レベルで優先課題と見なされ、様々な科学技術のなかでも大規模な変革につながる分野でフランスがリーダーシップを発揮することを目的としたプログラムである。もともと量子技術は、コンピューティングやセンサー、通信面で従来の技術レベルを大幅に超える可能性があることから、競争が世界的に激化しており、フランスも2021年1月21日にマクロン大統領が国家量子戦略を発表。22年1月4日には全国ハイブリッド量子コンピューティング・プラットフォーム HQI(HPC -量子イニシアティブ)なども始まっている。PEPRの量子技術分野では、原子力・代替エネルギー庁(CEA)、国立科学研究センター(CNRS)、国立情報科学・自動化研究所(INRIA)の3機関が1億5,000万ユーロのファンディングを受け、研究を主導している。

今回対象となったプロジェクトは、「量子コンピューティング向けの堅牢な固体量子ビットの開発」「冷たい原子をベースとする量子ビットとセンサーの開発」「エラー訂正コード、量子アルゴリズム、ポスト量子暗号ソリューションの開発」「量子通信、その他」の4テーマに関して選ばれた。

選ばれた10プロジェクトは次の通り。
「PRESQUILE」「RobustSuperQ」「QubitAF」「QAFCA」「NISQ2LSQ」「EPiQ」「PQ-TLS」「DIQKD」「Qmemo」「QcommTestbed」

[DW編集局+JSTパリ事務所]