[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2022/03/16
抄訳記事公開日:
2022/04/28

2022年ドイツ連邦教育研究省の予算

Der Haushalt des Bundesministeriums für Bildung und Forschung

本文:

2022年3月16日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。

ドイツ連邦議会は、2022年予算の第2次政府原案を採択した。連邦教育研究省(BMBF)の予算は203億ユーロとなった。203億ユーロの予算には、教育、研究、科学における以下の新しい優先項目が盛られている:

1)連邦奨学金法(BaföG)の改正による生徒の大幅な能力の向上(2022年予算で約23億ユーロの提供予定)。
2)7億8,600万ユーロを、同22年の「キャリア向上継続教育助成法(AFBG)」の分野における能力向上・改善に充てる。
3)イノベーションと、基礎研究から応用への移転を加速するために、BMBFは「ドイツ技術移転機構(DATI)」を立ち上げる。22年のDATI設立のために、すでに1,500万ユーロが計上されており、同年に進行中の移転とネットワーク化対策として、合計約4億ユーロの予算が設定されている。
4)連邦飛躍的イノベーション機構(SPRIND)の法的および財政的枠組みが大幅に改善され、より自由に行動し投資できるようになった。9,700万ユーロが計上されている。
5)BMBFは「職業教育訓練のためのエクセレンス・イニシアティブ」により、職業教育、訓練、さらなる教育、職業再訓練に新たな推進力を与え、将来的に増加する熟練労働力の需要に応え、可能な限り最高な形で個人に合った教育機会を提供することを目指している。2億9,000万ユーロが用意される。

さらにBMBFは、研究にとって信頼できるパートナーであり続ける。研究イノベーション協定(PFI)により、DFG4つの公的研究機関への基盤的経費が毎年3%増額される。2022年には、機関の研究費として合計75億ユーロ以上が投資される予定。
BMBFは、連邦政府の「研究・イノベーション(FuI)」に関する将来の戦略の実装において、積極的に関与し、ミッション志向でFuI政策をさらに発展させる。そこで重点を置いているのは、基礎研究から応用への移行と、イノベーションを促進し、加速することである。BMBFは、気候保護、健康、主要技術などの重要な社会問題に関するミッション志向の研究を強化するために、2022年に約32億ユーロを提供する。

[DW編集局]