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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2022/02/23
- 抄訳記事公開日:
- 2022/05/10
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欧州バッテリー同盟が前進:欧州で急成長しているバッテリー・エコシステムのスキルを高めるべく、新たに欧州バッテリー・アカデミーが発足
- 本文:
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(2022年2月23日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州バッテリー同盟の第6回ハイレベル会議が、欧州でのバッテリー・バリューチェーン展開の進捗状況について話し合い、今後の最も差し迫った課題に対処するべく、このほどブリュッセルで開催された。欧州委員会はまた、2022年の欧州バッテリー同盟の活動の優先領域を提示した。
パンデミックや重大な供給混乱にもかかわらず、欧州連合(EU)は革新的で持続可能で世界的に競争力のあるバッテリー・バリューチェーンの確立に向けて前進を続けてきた。ハイレベル会議は、EU加盟国全体で111の主要なバッテリー・プロジェクトが展開されており、バリューチェーン全体の投資総額は1,270億ユーロに上ると述べている。
ハイレベル会議に際して、欧州バッテリー・アカデミー(EBA)が発足した。欧州イノベーション・技術機構(EIT)とEIT InnoEnergyの間で同意書に署名することにより、欧州委員会はREACT-EU(結束と欧州地域のための復興支援イニシアチブ) の下で1,000万ユーロの助成金でこのアカデミーを支援する。本アカデミーは、欧州レベルでのスキルアップの取り組みを効果的に統括し、加盟国全体で質の高いトレーニングを即座に展開できるようにすることを目的としている。これは、EUのスキルアジェンダ、スキル協定、および2025年までにバッテリー業界で再スキルまたはアップスキルが必要となる80万人の労働者の需要を満たすべく、具体的なEUの貢献策の一部である。
欧州委員会は、次のような2022年施策の優先領域を提示した。
▽持続可能なバッテリー規制に関する欧州委員会提案の迅速な合意と採択。
▽鉱物資源が豊富な貿易相手国との協力を通じて、バッテリー原料供給源の継続的な多様化。
▽最高の環境基準に沿った、加盟国におけるバッテリー原料プロジェクトの許可手続きの合理化。
▽欧州投資銀行(EIB)および欧州復興開発銀行(EBRD)、クリーン技術材料タスクフォース(欧州委員会、欧州原材料同盟、欧州バッテリー同盟の両方がEITの統括の下で関与)、および欧州バッテリー同盟の持続可能バッテリー材料基金の支援を受けて、欧州プロジェクトへのファンディングを改善および促進する。
▽国別の再スキルアップ・スキルアップ・プログラムを準備・展開するべく、新たに設立されたEBAアカデミーを活用して、国レベルの再スキルアップ・スキルアップ・プログラムを開始する。 [DW編集局]