[本文]

国・地域名:
韓国
元記事の言語:
韓国語
公開機関:
大統領府国家安保室
元記事公開日:
2022/03/31
抄訳記事公開日:
2022/05/13

国家安保室、「最新・中核技術と国家安全保障戦略課題」を発表

국가안보실, 「신흥·핵심기술과 국가 안보 전략과제」 발간

本文:

(2022年3月31日付、大統領府国家安保室の標記報道発表の概要は以下のとおり)

最新技術と中核技術は、韓国が将来にわたって生存し、繁栄していくための最重要課題である。人工知能(AI)、量子、合成生物学などの技術は、経済的波及効果をもたらす以上に、韓国の安全保障に極めて重要な影響を及ぼす可能性がある。安全保障上の脅威から自国を守るため、これらの技術での競争において、必ず優位性を確保しなければならない。

近年科学技術を中心に国際秩序が再編されつつあり、早急に最新・中核技術を確保できなければ、国際的に孤立し、落伍する恐れがある。ゆえに、最新・中核技術の革新的かつ挑戦的な研究体制を、著しく強化していく必要がある。特に最新・中核技術が安全保障領域に及ぼす重大な影響を考慮すると、他国に先立って最新・中核技術を確保していく必要がある。そこで、組織、制度、人的資源などさまざまな方面で、技術を先導していくことができる研究能力を身に付けていかなければならない。

国家安保室はこれらの点を鑑み、3月3日(木)の大統領主宰国家安全保障会議(NSC)拡大閣僚会議で「2021~2030安全保障上の脅威の展望」を報告したことに続き、同31日(木)午後のNSC常任委員会で「最新・中核技術と国家安全保障戦略課題」を報告した。同報告書は、従来のキャッチアップ型研究から脱却してフロントランナー型研究へと転換するために、次の四大戦略課題を提示している。

第一に、最新・中核技術動向を早期に体系的に把握し、革新的発想を発掘する取り組みを強化することである。

第二に、フロントランナー型の研究体系を強化するため、革新的な研究企画と支援を担当する専門機関を設立することである。ここでは、人材を育成するとともに、海外の優秀な人材を呼び込む取り組みも併行して行うことも述べている。

第三に、外部勢力への技術・人材流出を防ぐ体制を構築することである。特に急速な技術変化に機敏に対応するため、保護対象技術を迅速に指定・解除することができる法的・制度的柔軟性を確保することの必要性を強調している。

第四に、技術動向把握、研究開発、技術保護はもちろん、技術標準化、規範整備、責任ある使用などのための国際協力を強化することである。特に、基本的価値を共有し、技術的能力を保有しつつ、責任もって技術を使用する意思を持つ国々との協力を重視している。

[DW編集局]