[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2022/03/27
抄訳記事公開日:
2022/05/16

ロシアに対する研究・イノベーション制裁とウクライナへの支援

Research and innovation sanctions on Russia and support for Ukraine

本文:

(2022年3月27日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記発表の概要は以下のとおり)

科学は平和的協力では圧倒的な力を持つ。自由の価値に支えられた自由で開かれた学術的言論は、我々が現代の最も差し迫った課題に取り組むために、人類と地球に利益をもたらすための基本である。

ロシアによるウクライナへの恐るべき侵略は、我々全員が立ち上がって、そのような暴力に直面している罪のない人々への連帯と支援を示すことを要求している。政府の経済制裁パッケージに沿って、ロシアの大学やロシア国家に戦略的利益をもたらす企業との公的資金による研究・イノベーション協力を停止することを決定した。我々の目的は、ロシアの国家およびクレムリン政権と強いつながりを持つ個人や組織に拒否効果を与える措置を導入することであるが、善良な研究に関心を持つ個々の無実のロシア科学者やイノベータを制裁することではない。

したがって、我々は今回次の行動をとる。

・ 英国の公的研究基金を通じて行われたロシア関連のプロジェクトに対する支払いは、すべて一時停止される。英国の公的研究ファンディング機関の既存の強力な適正評価プロセスに加えて、ロシア政権に利益をもたらす活動を分離して凍結するための評価を委託した。
・ 研究・イノベーション組織を通じて、ロシアとの新規共同プロジェクトに資金支援しない。
・ 共同科学プロジェクトなど、ロシアの科学・イノベーション・ネットワークチームを通じての、既存の政府間対話を一時停止した。
・ 英国が多国間組織のメンバーである場合には、パートナーとペースを合わせて適切に対応し、ロシアに対してはその影響力を弱め孤立させながら、その行動に対して責任を持つよう働きかけている。
・ 危険にさらされているウクライナの研究者のために、300万ポンドの支援パッケージを立ち上げる。この過酷な時期に、ウクライナ、その民主的に選出された政府、その勇敢な人々を支持する。

[DW編集局]