[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2022/03/27
抄訳記事公開日:
2022/05/17

ロシア政府のウクライナ侵攻に対するUKRIの対応

UKRI’s response to the Russian government’s invasion of Ukraine

本文:

(2022年3月27日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

英国研究・イノベーション機構(UKRI)は、ロシア政府によるウクライナへの侵攻を可能な限り強い言葉で非難する。我々の思いは、直接または間接的に影響を被っている仲間や学術パートナーなど、影響を受けているすべての人に向けられる。我々は、国籍に関係なく、思いやり、支援、理解、尊重の意を表するものである。

我々はまた、UKRIが支持しているとして、ウクライナの研究・イノベーション・コミュニティを安心させたいと願っている。現在、ウクライナ国籍の研究者、技術者、その他の専門家のグローバルタレン・トビザの承認申請を優先している。このグローバルタレント・ビザと臨時就労ビザは、すでに英国への入国と就労のための恒久的および一時的なルートを提供している。内務省(HO)やパートナーと緊密に協力して、追加の支援を展開しているところである。

UKRIは、2月24日のロシアのウクライナ侵攻以来、UKRI の各研究会議と Innovate UK によってファンディングを受けているすべてのロシア・プロジェクトおよび関連する協力関係の詳細な見直しを行ってきた。見直しが行われている間は、すべてのロシア助成金の支払いを一時停止することで、英国政府の対応を支援してきた。また、スタッフの支援、リスクの管理、プロジェクトの安定化を確保するために、ロシア関連申請のさまざまな段階の人々と監視および緊密な連携をしている。UKRI のポートフォリオ全体で影響を受ける助成金の数は非常に少ない。

UKRIの行動は、英国または該当地域の個々の研究者またはプロジェクトを非難または判断するものではない。我々は政府の助言に従い、ロシア政府とプーチン大統領に直接関係する人々に対する英国政府の制裁を支持するものである。

この地域で長期にわたる不安定な状況が明らかに続くと思われるが、我々はこのセクターを引き続き支援していく。UKRIは、報復を恐れずに働く自由は不可欠であり、我々全員が直面する世界的な課題に取り組むには、国際協力が不可欠であると考えている。

[DW編集局]