[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学技術会議(NSTC)
元記事公開日:
2022/04/04
抄訳記事公開日:
2022/05/24

NSTCが「宇宙空間での保守・組立・製造国家戦略」を策定

In-Space Servicing, Assembly, and Manufacturing National Strategy

本文:

(2022年4月4日付けで国家科学技術会議(NSTC)が発表した標記報告書の概要は以下のとおり)

米国は、宇宙探査、開発、運用の分野で卓越したリーダーである。そのリーダーシップの恩恵は、国民にポジティブな影響を与え、経済的・安全保障的利益をもたらしてきた。宇宙を利用したサービスへの依存度が高まるにつれ、宇宙ミッションは複雑化し、リーダーシップを維持するためには、新しい能力の継続的な導入が必要となっている。

衛星の整備、燃料補給、組み立て、アップグレードの歴史は、望遠鏡の有人整備から、宇宙空間での大規模構造物の建設・維持、そして自律型ロボットによる整備ミッションに至るまで、多岐におよぶ。

最近の斬新で複雑な宇宙活動には、宇宙空間での保守・組立・製造(ISAM:In-Space Servicing, Assembly, and Manufacturing)の一連の能力が含まれ、これらは宇宙における持続的な経済活動と人間の滞在を支える。米国はこの基盤の上に、新しく多様で市場に焦点を当てたエコシステムの創出を加速し、宇宙利用の方法を改善することを目的に、国家戦略を策定した。

本国家戦略は、米国がどのように連邦政府(USG)、学術界、および商業界のISAM能力開発を支援し、刺激するのかを概説している。なお、本戦略に続く次のステップは、目標達成のための USG 実施行動計画の策定である。

本戦略は、米国宇宙優先順位フレームワーク(United States Space Priorities Framework)で議論されたISAM能力開発を進めるため、次の6つの戦略的目標を提供する。
(1) ISAM研究開発の推進
(2) スケーラブルなインフラ拡張の優先
(3) 新興ISAM商業産業の創出加速
(4) ISAM目標達成のための国際協力・連携の推進
(5) ISAM能力の前進に伴う環境持続性の優先
(6) ISAMイノベーションの成果としての将来的な多様な労働力の創出

また、本目標では、ISAM能力の利益を実現するために克服すべき以下の三つの課題を取り上げている。
(1) USG内、およびUSG、学界、産業界、国際的パートナー間の調整と協力の改善
(2) 投資を刺激し、リスクを軽減し、投資家の信頼に応えるための、民間企業への明確で一貫した要求シグナル発信
(3) 成長を促すためのISAM標準の確立と採用

[DW編集局+JSTワシントン事務所]