[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2022/03/31
抄訳記事公開日:
2022/05/25

BMBFが量子ベースのITセキュリティ開発を助成

Sattelberger: Wir müssen heute schon an der IT-Sicherheit von übermorgen arbeiten

本文:

(2022年3月31日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は「量子通信グランド・チャレンジ・コンペティション」で、将来的に安全な量子ベースの認証を可能にするために、7つの研究プロジェクトを助成する。3年間の研究コンペティションは、本日ミュンヘン工科大学でのキックオフで始まった。
BMBF政務次官トーマス・ザッテルベルガー氏は、開会の挨拶で次のように述べた:
「ITセキュリティについてBMBFは、量子ベースの認証の研究を推進しており、7つの若い研究チームがその解決策を求めて競争している。核となるのは、量子状態の保存時間を長くすることである。次のステップは、機能する量子トークンを開発することで、目標は量子コンピュータによる攻撃が発生した場合でも安全な認証を行なうことができることである。
ドイツの大学や研究機関のチームには、量子通信分野の優れたメンバーで構成されており、彼らは競争の専門審査員でもある。グランド・チャレンジの成果は、国際的な量子通信開発の最前線におけるドイツの地位を揺るぎないものとする上で、多大な貢献をするものと考えている。採択プロジェクトに対しては、BMBFがそのフォローアップ助成を通じて支援する予定である。これらの研究アプローチが量子通信の市場導入につながるイノベーションの引き金となることを望んでいる」。
キックオフ・イベントの後、政務次官はスタート・アップ企業の代表者と、技術移転や、研究・科学組織からのスピン・オフの機会や障壁について、ディスカッションを行なった。
背景:
本プロジェクト助成ガイドラインの目的は、量子トークンの実現のための量子メモリーまたは他のシステムの測定可能な改善である。プロジェクトの期間は3年である。助成期間中には、専門審査員による成果のチェックを行なう。審査員によって選ばれたプロジェクトについては、フォローアップ助成により、ソリューションを実装する機会が与えられる。

[DW編集局]