[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2022/03/14
抄訳記事公開日:
2022/06/01

BEISの研究開発:各パートナー機関の2022/2023〜2024/2025年度割り当て予算

BEIS research and development (R&D): partner organisation allocation 2022/2023 to 2024/2025

本文:

(2022年3月14日付、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記発表文書の概要は以下のとおり)

本文書は、BEIS が、2022〜2023年度から2024〜2025年度までの会計年度に、398億ポンドの研究開発予算をパートナー機関に割り当てる方法の概要を記したものである。

この割り当ては、次のような施策によって英国を科学大国およびイノベーション国家として確固たるものにするという政府目標を反映している。

・研究開発システムの強化
・優秀な人材を惹きつけ、育成する
・民間セクターによる投資増を活用する
・研究開発ファンディングを活用して、英国全体のレベルアップ支援する

この投資により、英国の世界をリードする研究開発システムの強みを活用し、パンデミックの影響から回復する際に経済成長への明確な道筋を提供すると同時に、2050年までにネットゼロを達成しグリーン産業革命を実現するという英国の取り組みを支援する。

研究開発への政府投資は、歳出計画(SR)期間全体で増加し、2024~2025 年度までに年間200億ポンドに達し、2021~2022年度比50億ポンド以上増加する。この記録的な予算措置により、2027年までに英国の官民研究開発投資の合計額を国内総生産(GDP)の2.4%に引き上げるという目標の達成に向けて大きく前進することになる。

英国研究・イノベーション機構(UKRI)の全体的な割り当て額は、SR期間全体で250億ポンドを超えており、予算のすべての部分でUKRIに対して最初の完全な複数年決済を提供している。UKRI のファンディングは、2024~2025 年度に88億ポンドを超え、これまでで最高の水準に達する。この投資は、UKRIが9つの研究会議(Councils)を通じて野心的な行動計画を実行し、民間セクターの投資を引き付け、英国全体の生産性を向上させる活気に満ちた研究・イノベーションシステムを支援できるようにするために、戦略的選択を必要とする。この割り当てには、管理されたプログラムを通じて UKRI が( BEIS に代わって)実行するファンディングは含まれていない。

上記予算措置は、イノベーションの喚起が政府の最優先事項であり、成長計画の中心にあることを反映している。2021年のイノベーション戦略では、英国の研究、開発、イノベーションシステムを最大限に活用することで、企業のイノベーションを支援する方法の概要を示した。イノベーション戦略の4つの柱の実現を支援するために、2024~2025 年度にはコアとなる Innovate UK プログラム向けのファンディングを66%増やして11億ポンドにしている。

BEISプログラムを通じては、ネットゼロ研究開発プログラムおよびセクター固有のプログラムに投資する。これには、高度研究発明機構(ARIA)に割り当てられる2025~2026 年度の8億ポンドも考慮される。ARIAは、ハイリスク・ハイリターンの研究を実施することで、研究者が英国全体で変革をもたらす科学技術を適時に特定し、資金提供できるようにする。

BEISは、SRを介して Horizon Europe およびその他のEUプログラムに68億ポンドを割り当て、英国の研究者および企業が世界最大の共同研究・イノベーション・プログラムに参加できるようにし、2020年12月に公表された英国・EU通商協力協定の下で合意された条件での参加をできるだけ早期に正式に行う準備ができている。

英国が Horizon Europe に加盟できない場合は、Horizon 関連で割り当てられた資金は、新たな国際パートナーシップの支援など英国政府の研究開発プログラムに充てられる。

※ 標記発表では各パートナー機関の年度別配賦額が一覧表で示されている。

[DW編集局]