（2022年3月22日付、国防・安全保障促進機構（DASA）の標記発表の概要は以下のとおり）

国防・安全保障促進機構（DASA）は、「センシティブ・サイトの遠隔監視」と称するテーマ別コンペティションを開始する。これは、資産、基盤構造、周囲の環境・生態系に関するデータのリモート収集を支援する革新的な技術を発掘して、人間の物理的な存在なしに、現在および将来のセンシティブ・サイトの管理についてより積極的な意思決定を行うことを目的とする。DASAは、原子力廃止措置機関（NDA）に代わってこのコンペティションを実行する。

NDAは、英国の17箇所の初期の原子力発電所を安全・安心かつ費用対効果の高い方法で浄化する責任を負っている。安全で安心かつ効率的な運用を維持し、英国全体の将来の廃止措置の取り組みに資するために、監視、検査、セキュリティ機能を目的に適合させ、必要に応じて継続的に改善または強化することが重要である。

センシティブ・サイトの遠隔監視は、データキャプチャの段階的な改善に役立つ技術を求めている。これにより、新しい予測モデリング機能により、意思決定を積極的に改善すると同時に、NDAサイト全体で人間を危害から遠ざけることができる。

コンペティションのフェーズ1では最大75万ポンド（付加価値税を除く）が利用可能であり、ファンディング対象提案ごとに最大7万5,000ポンド（付加価値税を除く）が利用可能である。

■センシティブ・サイトの効果的監視：その主要課題

このコンペティションは、既存の方法を強化または大幅に改善してセンシティブ・サイトの効果的な監視を可能にし、予測モデリング機能の段階的な変更を可能にする、次世代技術の発掘を目的とする。

提案では、NDAがデータを収集して、人間が物理的に存在することなく、より効果的な意思決定を行えるようにする、次の3つの課題領域の1つ以上に対処する必要がある。

・環境・インフラの構築
機器や土木構造物など、複雑で価値の高い物理的資産の検出、識別、監視を強化する革新的なソリューション。関係する資産には、建物の屋上、パイプライン、複合施設等がある。自動的な変更検出、リモート検査、外部資産の状態監視を実行する機能も重要である。

・環境モニタリングと土地利用
ユーザーがNDA用地の土地利用と環境的側面をリモートで監視し、効果的に報告できるようにする革新的なソリューション。

・セキュリティとレジリエンス
NDAサイトがリソースに制約のある環境で、安全かつ確実に維持され、廃止措置プロセス中のサイトのリスク削減曲線に沿ったセキュリティを提供するための革新的なソリューション。

[DW編集局]