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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2022/04/28
- 抄訳記事公開日:
- 2022/06/03
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2030年までに気候中立でスマートな都市を目指すEUミッションへの参加100都市を発表
- 本文:
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(2022年4月28日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会はこのほど、2030年までに気候中立でスマートな都市を目指すEUミッションに参加する100のEU都市を発表した。100 都市は、27 加盟国すべてから参加しており、さらに12 都市は、欧州連合(EU)の研究・イノベーションプログラム(2021-2027)である Horizon Europe の準加盟国、または準加盟の可能性のある国からの参加である。
EUの都市部には、EU市民の75%が住んでいる。世界的に、都市部は世界のエネルギーの65%以上を消費し、CO2排出量の70%以上を占めている。したがって、都市が実験とイノベーションのエコシステムとして機能し、2050年までに気候中立になるような移行において他のすべての人々を支援することが重要である。
標記都市ミッションは、2030年までに気候中立を目指すイノベーションパスを開始するために、2022年〜23年の期間にかけてHorizon Europeから3億6,000万ユーロのファンディングを受ける。この研究・イノベーション施策は、クリーンなモビリティ、エネルギー効率、グリーンな都市計画に取り組み、他のEUプログラムとの相乗効果で、共同イニシアチブを構築し、コラボレーションを強化する可能性を提供する。
都市にとってのメリットには、NetZeroCitiesが運営する専用のミッション・プラットフォームからのオーダーメイドのアドバイスと支援、追加のファンディングや資金支援の機会、大規模なイノベーション施策とパイロットプロジェクトに参加する可能性が含まれる。本ミッションはまた、ネットワーク構築の機会、都市間のベストプラクティスの交換、ミッションに市民を参加させるための支援を提供する。
欧州委員会は、選抜された100都市とそれぞれ気候都市契約を締結する。これには、エネルギー、建物、廃棄物管理、輸送などのすべてのセクターにわたる気候中立の全体計画と、関連する投資計画が含まれる。このプロセスには、市民、研究機関、民間セクターが関与する。気候都市契約によって各都市が行う明確で目に見える取り組みは、EU、国、地域当局、そして最も重要なこととしてこの野心的な目標を達成するべく各々の市民と関わることを可能にする。
さらに、377の都市からミッションへの参加に対する圧倒的な関心が示されていることに鑑み、欧州委員会は、ミッション・プラットフォームによる支援や、 Horizon Europeの都市ミッション・ワークプログラムの下でのファンディングの機会など、選抜されなかった都市への支援も実施する。
[DW編集局]