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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2022/04/01
- 抄訳記事公開日:
- 2022/06/07
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子供たちのITセキュリティ研究への意識を高めるための取り組み
- 本文:
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(2022年4月1日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は、子供たちのITセキュリティ研究への意識を高めるためのコミュニケーション・イニシアチブ、「未来のデジタル社会のセキュリティ“Sichere die digitale Zukunft”」、を立ち上げた。そこではオンライン・ゲーム「トニーの脱出“Toni’s Escape”」が有効に活用されている。
イニシアチブは、特に若者がITセキュリティ研究の課題とテーマをより深く理解できるようにすることを目的としている。
このイニシアチブの中心となって活躍するのは、オンライン・ゲーム「トニーの脱出・ハッカーを探す“Toni’s Escape-dem Hacker auf der Spur”」である。このゲームは、一人でも、グループでも、家庭やクラスでも遊ぶことができる。コンテンツでは、ITセキュリティ研究テーマとして、子供や若者の日常生活での遊びを取り挙げている。授業でテーマが扱えるよう、教師たちには、学校の授業にこのテーマを取り入れるために、附属のプリントとウエブサイトのコンテンツを利用できるようになっている。
このゲームでは、脱出ゲーム・アプローチを用いて、一貫したストーリーを構成する3つの連続したテーマの世界を通じて、ゲーマーを導くようになっている。第1のテーマの世界はゲームの主人公であるトニー・ヴェバー(Toni Webber)が、スマートホームへのサイバー攻撃に打ち勝つよう支援するものである。このテーマでは、デジタル・ネットワーク、安全なパスワード、人工知能(AI)を扱っている。
5月からプレーが可能となる第2のテーマの世界では、プレーヤーは、自動走行車に乗って、トニーの両親の解放を試みる。ここでは、スマート・モビリティとデジタル決裁システムが対象となっている。6月からプレーが可能となる第3のテーマの世界では、プレーヤーがハッカーを追い詰める。ハッカーを捕まえるためには、情報を評価し、偽情報と暗号化技術に対応する必要がある。
背景:
コミュニケーション・イニシアチブは、研究枠組みプログラム「デジタル、安全、主権」の一環としてまとめられた施策の一部である。ITセキュリティとプライバシーの分野における研究を、対象に合わせて提示し、未来の安全なデジタル社会にとってどれほど重要かを示している。 [DW編集局]