[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防総省(DOD)
元記事公開日:
2022/04/22
抄訳記事公開日:
2022/06/08

国防イノベーションユニットがシカゴにオフィスを開設、中西部企業の活用へ

DIU and Partners Open Defense Innovation Office in Chicago to Tap Into Midwest Technology and Talent

本文:

(2022年4月22日付、国防総省(DOD)による標記発表の概要は、以下のとおり)

中西部の豊富な人材と技術をより効果的に活用するため、国防イノベーションユニット(DIU)は、全国拠点の一つとしてシカゴオフィスを設置する。

シカゴオフィスは、中西部において新しいソリューション、企業、人材を発掘し、国家安全保障上の緊急課題を解決し、企業とDODとの契約締結の迅速化を図ることを目的としている。

DIUは、4月22日、ダービン上院議員、ダックワース上院議員、プリツカー知事、ライトフット市長をはじめ、地元の軍、学術、産業のリーダー80名とともに、シカゴでこの発表を祝った。

このオフィスは、DODと、中西部の起業家やイノベーターとの事業の中心となる予定であり、ディスカバリー・パートナーズ・インスティテュート(DPI)に併設され、国家安全保障イノベーションネットワーク、陸軍、陸軍研究所、その他のDODのイノベーション・グループの代表と同じ場所に設置される。

国防副長官キャスリーン・ヒックス博士は、「米国のイノベーターは、サプライ・ラインを強化し、その労働力の創造性と生産性を活用する上で極めて重要である。このDIUの拡大により中西部の能力と技術を活用し、イノベーションと近代化の能力基盤に多様なリソースを加えることになる」と語った。

商用技術は、人工知能(AI)、自律性、サイバー、エネルギー、宇宙のような分野の最高の技術を軍に装備するうえで、ますます重要となり、その技術は、数か月でスケールアップでき、国防調達サイクルを何年も短縮することができる。例えば、DIUは、5年前に合成開口レーダー(SAR)衛星の商業ベンダーとの協力を開始したが、これより、ウクライナにおける情報を得ることができ、同国の防衛にとって重要であることが証明された。

DIUのシカゴオフィスは、テクノロジー・エコシステムに位置付けられる5番目のオフィスとなり、またシカゴは、DODの活動範囲を全米の企業、研究所、学界、投資家に拡大するという、DIUのより幅広い地域戦略の一部となっている。DOD自身も、新興技術によるソリューションの早期発掘と、それらの採用を加速させ、軍を支えるサプライヤー基盤の拡大を目指している。

ワールドビジネス・シカゴ社長兼CEOのマイケル・ファスナハト氏は、「シカゴのビジネス界を代表して、DODを歓迎したい。 中西部地域事務所をシカゴに開設することで、その世界的影響力と、現在および将来の米国の防衛をサポートするために必要なソリューションを開発・育成する、多様で革新的、そして前向きな企業ネットワークを利用することができる」と述べた。

DIU所長のミッチェル・ブラウン氏は、「DIUは、DODが国家安全保障上の課題を解決するための新たなソリューション、企業、人材を発掘するために、シカゴを追加することをうれしく思う。中西部の起業家のイノベーションを活用することで、DIUは軍隊に新たな能力を付与することができる」と語った。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]