2022年4月22日、中国科学技術部は中国国家開発銀行と戦略的協力覚書に署名したことを発表した。

4月18日、中国科学技術部と国家開発銀行は、北京で戦略的協力覚書に署名し、イノベーションシステムの金融支援に関する中国共産党中央、国務院の決定を実行し、科学技術の自立強化を支援することとなった。王志剛科学技術部部長と趙欧国家開発銀行董事長が署名式に出席するとともに挨拶を行った。
王志剛部長は次のように指摘した。
科学技術部は科学技術イノベーションに関する習近平中国共産党総書記の重要指示の精神と、党中央・国務院の決定を掘り下げて貫徹実行し、多様な科学技術投資システムの構築を加速し、科学技術金融エコシステムの育成・発展を推進し、積極的な前進を勝ち取っている。科学技術の自立強化は、金融による強力な推進に依存しており、先進技術のイノベーションと応用は、金融業の進化と高度化を推進し、科学技術と金融の良好な相互作用と「ウインウイン」を実現することができる。開発金融は、新しい時代の科学技術イノベーションのニーズと高度に合致しており、国の主要な科学技術任務と主要な科学技術イノベーション基盤をサポートする上で、際立った利点がある。双方が密接な連携を保ち、安定した作業メカニズムを形成し、協力覚書の内容を確実に実行に移し、開発金融が科学技術の自立強化をサポートする新たな道筋を共同で探求し、科学技術、金融、産業の好循環を推進するよう期待する。
趙欧董事長は、国家開発銀行が科学技術の金融支援で行っている主な業務を紹介し、次のように述べた。
「国家開発銀行は科学技術金融業務で良好な成果を収めており、2021年に先進製造業と戦略的新興産業への融資は5,000億元（約9.7兆円）近くとなり、科学技術イノベーションと基礎研究への特別融資は700億元（約1.4兆円）以上で、科学技術融資残高は4,870億元（約9.4兆円）に達している。国家開発銀行は科学技術イノベーション支援を戦略的重点任務とし、目標・任務・重点分野・政策的措置を明確にし、イノベーション主導の発展戦略に奉仕することに全力を尽くす。次のステップとして、国家開発銀行は科学技術部との協力をいっそう強化し、ハイレベルの科学技術自立強化の実現を加速するために積極的に貢献していく」
2022年4月19日、国家開発銀行は最初の「重大科学技術成果の産業化」特別金融債権100億元を発行した。これは双方が初めて実行に移した重点協力任務で、新たに募った資金は主として、国家開発銀行と科学技術部が共同で推進する重大科学技術成果産業化モデルプロジェクト、「百城百園」キャンペーン、国家重大能力プラットホーム建設等の関連する融資項目を含み、科学技術イノベーション成果の移転および産業化の支援に用いられる。

[DW編集局]