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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2022/04/27
- 抄訳記事公開日:
- 2022/06/15
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BMBFは社会的起業をさらに強力に支援する
- 本文:
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(2022年4月27日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)
「社会起業家モニター“Social Entrepreneurship Monitor”(DSEM)」が、ドイツの社会的企業の現状に関する地図帳“Atlas”を公開した。
本日第4回DSEMが公開された。これは、「社会起業家ネットワーク・ドイツ(SEND e.V.)」によって作成され、社会企業の現在の状況とその課題が示されている一種のドイツ全体の地図帳である。社会的イノベーションとは、たとえば交換のプラットフォーム、ご近所ネットワーク、都市ガーデニング、革新的な教育提供などを意味すると理解されている。
これに関して、連邦教育研究省(BMBF)の社会イノベーション担当委員ザラ・ブルーン(Zarah Bruhn)氏は、次のように述べている。「BMBFの社会イノベーション担当委員として、政治と社会的起業家精神の交流に興味を持っている。社会的起業家はしばしばアイデアに溢れ、社会を変革することに情熱を注いでいる。彼らが革新的な潜在力を十分に発揮するためには、社会的起業家や企業の政治的支援が必要である。そこでBMBFは、各省庁と協力して社会イノベーションに関する国家戦略に取り組んでいる。この戦略には、社会イノベーションのための資金調達プログラムを、さらにオープンなものにするための方法を検討することも含まれている。具体的には、資金調達プログラム参加の際の障害を除去することや、資金調達プログラムの条件をどのように社会的起業、社会経済および市民社会組織のニーズに適応させるかを検討することである。BMBFの助成プログラム「アイデアのある社会、社会イノベーション・コンテスト」は、オープンな体制で実施されている。さらに新しいプログラム「イノベーションの社会」でもこれを継続したいと考えている」。
トーマス・ザッテルベルガー(Thomas Sattelberger)BMBF政務次官はこの検討について、次のように述べた。「DSEMはドイツの社会起業家のニーズと、どのような課題抱えているかを、理解するのに役立つツールである。BMBFは、アイデアから実践へ移行するまでの、社会イノベーションを支援し、アイデアがイノベーションにつながるように、その道のりのあらゆる段階に適した資金調達措置を提供する考えである」。
背景:DSEMは、2018年来、ドイツの社会的起業家エコシステムに関する年次情報を提供してきた。社会イノベーションは、技術革新と双璧をなすものであり、未来への備えに不可欠である。
BMBFは、直近の立法期間中に、社会イノベーションに関する9つの省庁の共通概念を調整したが、社会イノベーションが様々な分野で、未来に貢献することを再認識した。 [DW編集局]