[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国防イノベーション機構(AID)
元記事公開日:
2022/05/10
抄訳記事公開日:
2022/06/17

AIDが、宇宙司令向けの衛星操縦シミュレーション・分析ツールを実験

L’Agence de l’innovation de défense expérimente un outil de simulation et d’analyse des manœuvres de satellites destiné au Commandement de l’Espace.

本文:

(2022年5月10日付、国防イノベーション機構の標記発表の概要は以下のとおり)

フランス国防イノベーション機構(AID)とExotrail社は、宇宙司令部(CDE)とその軍事宇宙イノベーション研究所(LISA)に資する、「EXOOPS DEFENSE」プロジェクトの開発に関する契約を締結した。この「EXOOPS DEFENSE」プロジェクトは、最大110万ユーロの資金で、宇宙、民事、軍事環境の急速な進化に対処する。これにより、CDE作戦担当者は、特に衛星の操縦の特性評価を目的として、新たなシミュレーション・状況把握能力の実験を行うことができる。

このプロジェクトの目的は、宇宙の状況、特に衛星を操縦する宇宙司令部の能力向上を支援するために、Exotrail 社によってすでに開発されたシミュレーション・分析ソフトウェアツールを適応・進化させることである。

Exotrail社が開発するソリューションは、同社のソフトウェア製品「ExoOPS™- Mission Design」(CDEを含むさまざまな顧客によってすでに使用されている)の機能と、衛星搭載の推進システムに関する独自能力に基づく特定開発を組み合わせる。

エンジンの動作をプログラムするために最初に開発された宇宙作戦シミュレーション・ソフトウェアツールに加え、EXOOPS DEFENSEの特定ソフトウェアモジュールにより、CDEは次のミッションを実行できる。

・ 対象衛星の移動能力を回復する。
・ 特に衛星の位置調整を最適化することで、将来のフランス軍事衛星の操縦を容易にする。
・ 衛星の「試験運用」で、CDE要員を教育・訓練する。

CDE 作戦担当者は ExoOPS™ の最初のバージョンである Mission Design を1年以上使用しているが、新しい特定機能は、CDE作戦担当者を直接的に利する専門能力を継続的に適応させる方法により、約2年間かけて実現される。

[DW編集局+JSTパリ事務所]