[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 原子力・代替エネルギー庁(CEA)
- 元記事公開日:
- 2022/05/12
- 抄訳記事公開日:
- 2022/06/20
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INOCEL社、脱炭素化を進める高性能燃料電池の新たな担い手に
- 本文:
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(2022年5月12日付、原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は以下のとおり)
脱炭素エネルギーの技術開発を手がけるフランスのINOCEL社が、新しい技術の市場導入を発表した。5月11~12日にパリで開催された水素技術の発表会「イボリューション(HyVolution)」の場で明らかにした。
フランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)と、INOCEL社取締役で共同創業者のマイク・ホーン氏が主導した最初の「GEN Z」プロジェクトは、特に革新的な燃料電池技術「PEMFC」を組み込んだラリーレイド車両用の完全なパワートレイン開発で構成されていた。
このプロジェクトは現在、研究界や産業界、スタートアップなどを結集させたINOCEL社の創設で決定的な転換を遂げた。20年以上にわたるCEA研究の経験と、AKKAグループの創設者で経営者のマウロ・リッチ氏の38年間の経験の両方にもとづくものである。そのリッチ氏が、工業化の管理と絶え間ない技術の最適化に向け、本企業の戦略的発展を導く。
INOCEL社は、水素エネルギー・チェーンのターンキー・ソリューション、特に革新的な低温燃料電池を使用し、世界市場で効率的で競争力のあるシステムの工業化を目指している。さらに大型、海上、陸上のモビリティ市場、高性能スポーツ車両、エネルギー生産をターゲットとしている。
PEMFC燃料電池のバリューチェーン全体で継続的に差別化を図るために革新的な技術の取り込みを継続するべく、INOCEL社はCEAとの長期的な共同研究を目指している。
[DW編集局+JSTパリ事務所]