（2022年5月17日付、欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会（EC）はこのほど、地域委員会と共同で策定したイニシアチブである「地域イノベーションパートナーシップ」のパイロットプロジェクトで選ばれた63地域、7都市、4加盟国を発表した。

このパイロット施策の参加者は、好事例を共有し、複数の資金源と政策を動員し、地域および国レベルのプログラムをグリーン・デジタル変革のためのEUイニシアチブにつなげることができるツールを共同で開発・テストすることが期待されている。これらのパートナーシップは、イノベーションにより持続可能性に向けた変革を推進し、地域の戦略をEUレベルのイニシアチブと結び付けるための、欧州の新たなイノベーションアジェンダに組み込まれる。

■地域イノベーションパートナーシップのプレイブック（作戦ガイド）

パイロットプロジェクトの参加者は、共同研究センターがこのほど発行した最初のガイダンス文書である「地域イノベーションパートナーシッププレイブック」に基づいて、新たな地域イノベーションパートナーシップを探求する。このプレイブックは、欧州のグリーン・デジタル移行を実装し、EUのイノベーション格差に対処するために、地域、国、EUのイノベーション政策の調整を強化するための、幅広いツールとガバナンスメカニズムを提案している。提案されたアプローチの核となる要素は、一貫した方向性の論理の下で施策を調整するローカルミッションの導入であり、システムレベルのイノベーションに向けた幅広いポリシーミックスの展開を可能にする。

パイロット施策の期間中に、参加者はこれらの政策ツールを試験的に利用しながら、運用ガイダンスを共同作成する。プレイブックとパイロット施策はまた、好事例を推進し、実験を通じて学習を促進し、行政やより広範なエコシステムを支援する。

[DW編集局]