（2022年5月2日付、大統領室の標記記事の概要は以下のとおりである）

第20代大統領職引継委員会は、この間デジタルプラットフォーム政府タスクフォース（TF）が準備してきた「デジタルプラットフォーム政府推進方針」を説明した。

「デジタルプラットフォーム政府」とは、国民・企業・政府が「すべてのデータが結びつくデジタルプットフォーム上で、社会問題を解決し、新しい価値を創出する政府」のことであり、官民協力の下、企業がイノベーションのパートナーとなる新しいモデルである。デジタルプラットフォーム政府の基本原則は次の9つである。

1．国民とともにイノベーションを推進し、官民がともに成長するイノベーションエコシステムを構築する。
2．公共データはネガティブリスト原則の下にデジタル方式で全面公開する。
3．公共サービスは国民目線で統合的・先制的に個別対応で提供する。
4．省庁間の壁を取り除き、デジタルプラットフォームによる統一的な政府を実現する。
5．行政プロセスを再設計し、組織文化・人事制度までイノベーションする。
6．人工知能とデータに基づき、科学的に政策判断を行う。
7．個人情報を保護し、安全で信頼できる利用環境を保障する。
8．データとサービスを官民で共有するためにオープン標準を確立する。
9．世界市場をリードすることができるデジタルプラットフォーム政府を実現する。

新政府は〈すべてのデータが結びつく世界最高のデジタルプラットフォーム政府〉をビジョンに掲げ、〈快適な国民、革新的企業、科学的な政府〉を目標に設定し、これを達成するための重点推進課題を次のように設定した。

まず第一に、国民と企業が短期間で改善効果を体感することができる革新的な〈国民体験先導型プロジェクト〉を推進する。第二に、誰でもが容易にワンストップで利用することができるよう〈気軽に利用できる公共サービス〉を実現する。第三に、慣行と経験に依存してきた公務員の働き方を〈人工知能・データに基づく科学的行政運営〉に改編する。第四に、政府がデータと革新的機能をプラットフォームで提供し、民間がクリエイティブなサービスを創出する〈世界を先導するデジタルプラットフォーム政府イノベーションエコシステム〉を構築する。最後に、〈安全で信頼できる利用環境〉を保障する。統一的なサイバーセキュリティ規制を再整備することで、活用とセキュリティを同時に向上させる新しいセキュリティ体系と利用基盤を整備する。

[DW編集局]