[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2022/05/18
抄訳記事公開日:
2022/07/08

「持続可能な開発のための教育に関する国家特別賞」の授与

„Nationaler Preis – Bildung für nachhaltige Entwicklung“ erstmals verliehen„Nationaler Preis – Bildung für nachhaltige Entwicklung“ erstmals verliehen

本文:

(2022年5月18日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)

本日ベルリンで、BMBFとドイツ・ユネスコ協会は、8つの連邦州の10のイニシアチブ、教育機関、自治体に初めて「持続可能な開発のための教育に関する国家特別賞」を授与した。受賞者が「持続可能な開発のための教育(BNE)」を、包括的に業務に取り入れ実践したことが受賞理由である。

これについて、シュタルク・ヴァッツィンガーBMBF大臣は、次のように述べている:「持続可能な開発のための教育によって、人々は、将来を考えて行動することができるようになる。このことは気候変動のような大きな課題を考える際には、これまで以上に重要なものとなる。この賞の目的は、持続可能な開発のための教育を推進している人々を支援することである。教育により、持続可能な進歩を達成することができ、気候中立と持続可能性が当然のこととなる新しい時代への幕開けとすることができるのである。毎年恒例の授賞式により、持続可能な開発のための教育が強化され、より認知度が高まっている。受賞者の皆さんお目出とう」。

ドイツ・ユネスコ委員会のマリア・ベーマー(Maria Böhmer)委員長は、次のように強調している:「持続可能性と教育は、表裏一体の関係となっている。我々が持続可能な方法で、全ての人々に一貫して教育を提供できる場合にのみ、将来の世代が無傷の環境で尊厳のある生活を送ることができる。受賞者の中には持続可能な開発のための教育を、教育と研究に取り入れ、キャンパスを持続可能なものとした大学のみならず、地域で重要な変化を起こし始めた協会や学校も含まれている。受賞者は、創造的かつ多様性のある教育概念を保持している。皆さん全員に感謝し祝福したい」。

受賞者は以下の4つのカテゴリーに分けられる:
1)学習場所:カールス・ルーエ工科大学、他2件
2)媒体:境界のないグローバルな職業教育学習、他2件
3)教育環境:ハンブルグ市、他2件
4)新規参入:オルデンブルク栄養評議会

背景:「持続可能な開発のための教育に関する国家特別賞」は、ユネスコのBNE(ESD)2030プログラムの一環として授与されるものである。総額10万ユーロが授与され、受賞者にはそれぞれ1万ユーロが授与される。ドイツでは、BNE(ESD)は、持続可能な開発のための国家行動計画に基づいて実施されている。持続可能な開発のための教育局は、ユネスコのドイツ委員会にあり、BMBFによって助成されている。

[DW編集局]