[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国航空宇宙局(NASA)
元記事公開日:
2022/06/15
抄訳記事公開日:
2022/07/12

NASAと欧州宇宙機関(ESA)、気候科学とアルテミス計画に関する協力で合意

NASA, ESA Finalize Agreements on Climate, Artemis Cooperation

本文:

(2022年6月15日付、米国航空宇宙局(NASA)による標記発表は以下のとおり)

NASAのビル・ネルソン長官と欧州宇宙機関(ESA)のジョセフ・アシュバッハー長官は、オランダのノールドワイクで開催されたESA理事会において、地球科学とアルテミス計画に関する宇宙機関の協力をさらに進める2つの協定に署名した。

地球科学協定は2021年7月に両者が署名した共同意向声明に基づくものである。同協定は、各機関が協力して地球観測の継続性を確保し、地球システム、気候変動、ならびにその知識の応用についての理解を進め、科学界や一般社会の中でデータ・情報・知識の開かれた共有を促進するオープン・データ政策のために協働する方策を概説している。

ルナー・パスファインダー計画への協力と月通信サービスへのアクセスに関する覚書は、月通信アーキテクチャ全体の一部である。NASAは、ESAのルナー・パスファインダー宇宙船を、商用月面輸送サービス(CLPS)配送により、月周回軌道に乗せることを計画しており、同宇宙船は月を周回して、月面上の資産に月通信サービスを提供することが期待されている。NASAは、CLPSのベンダー・プール内の国内の月面サービス・プロバイダーに対してタスクプランの企画競争を実施した上で、タスク契約を発注する。ESAは、英国を拠点とする企業であるサーベイ・サテライト・テクノロジー社と協力し、ルナー・パスファインダーの開発に取り組んでいる。

NASAは、I-HabやEspritなどゲートウェイのほか地球の海面測定を行うSentinel-6シリーズなど、様々な計画でESAと協力している。現在、NASAは、世界中の組織や宇宙機関と600以上の有効な国際協定を結んでいる。またNASAは、月面に初の女性および初の有色人種を着陸させ、革新的な技術を利用して、これまで以上に月面を探索し、月面上での最初の長期的な人類の滞在を確立させることに取り組むというアルテミス計画において、商用的パートナーおよび国際的パートナーと協働している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]