[本文]

国・地域名:
スウェーデン
元記事の言語:
英語
公開機関:
スウェーデン・イノベーションシステム庁(VINNOVA)
元記事公開日:
2022/06/02
抄訳記事公開日:
2022/07/13

グリーン移行に向けた「高度デジタル化」プログラム

Advanced digitalisation for green conversion

本文:

(2022年6月2日付、スウェーデン・イノベーションシステム庁(VINNOVA)の標記発表の概要は以下のとおり)

スウェーデンの産業界が将来のデジタルソリューションにおいて主導的な役割を果たせるようにするための「高度デジタル化(Advanced digitalisation)」プログラムがこのほど開始された。これは、経済界と国家が長期的に協力するもので、スウェーデンの競争力を強化し、グリーン移行を加速させるソリューションの開発を目指している。

未来の食糧生産、電力供給、医療、交通、産業は、高度なデジタル・ソリューションに基づいており、これらはグリーン移行にも必要なものである。同プログラムの目的は、新しいデジタル技術を開発・利用するスウェーデンの能力を加速させ、スウェーデンの産業界に未来のデジタルソリューションで主導的な役割を与えることである。発起人は、ABB、Ericsson、Saab、Teknikföretagen、Vinnovaで、第一段階として、経済界と国が共同で3年間で10億クローネを投資する。5月11日に行われたプログラムの発足式には、Teknikföretagen、Ericsson、ABB、Saabの代表とともに、Karl-Petter Thorvaldsson通産大臣とVinnovaのDarja Isaksson会長が参加した。

プログラムの公募やその他の活動は、スウェーデンで活動する(官民、大小を問わず)企業や団体を対象としている。サイバーセキュリティ、人工知能(AI)、ディープテック、暗号といった分野での新しいソリューションや最先端の専門知識の獲得が期待されている。すでに進行中のプロジェクトの例としては、競争力強化のためのサイバーセキュリティ、スウェーデンのクラウドインフラのパイロットプロジェクト、自律型空港のテストベッドなどがある。

[DW編集局+JSTパリ事務所]