[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2022/06/01
抄訳記事公開日:
2022/07/14

スキルギャップを埋めるSTEMアクション・プラン2.0

Stark-Watzinger: Mit einem MINT-Aktionsplan 2.0 gegen die Fachkräftelücke

本文:

(6月1日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)

シュタルク・ヴァッツィンガーBMBF大臣は、4,500万ユーロを拠出して、「数学、IT、自然科学、工学(STEM)」分野の教育に強力な推進力を与えたいと考えている。同大臣は、第10回全国STEMサミットで、STEMアクション・プラン2.0を発表した。このプランには、STEM教育の改善のための助成措置がまとめられている。

BMBF大臣は次のように説明している。
「STEMのスキルギャップによって、ドイツの繁栄とイノベーション力は、危機に晒されている。機会を創出する省であるBMBFは、教育課程全体に沿ったSTEMアクション・プラン2.0により、これに対処する。5つの行動分野に4,500万ユーロを拠出して、STEM教育改善を強力に推進し、あらゆるレベルでの協働を強化する。特に学校の内外でのSTEM教育を密にネットワーク化することが重要である。ドイツには、もはやSTEMの可能性を活用しないという選択肢はない。気候変動のような大きな課題を克服するためには、スキルを持った労働力が必要である。

背景:STEMアクション・プランでは、BMBFが教育課程全体に沿ってSTEMの資金調達措置を束ねている。BMBFは、STEMアクション・プラン2.0により、STEM教育に資金提供する際のネットワーク化と、全体的アプローチを継続し、以下の5つの行動分野に、的を絞って新たな推進力を与えている:
1)協働:次世代のSTEM専門家育成のために、課外活動と学校活動の連携を強化するインセンティブを提供する。
2)教育の質:質の高いSTEM教育を提供し、専門家のネットワーク構築のために、STEMに取り組むアクターをサポートする。
3)家庭の支援:次世代にSTEM職業訓練やSTEMの学位を取得するよう促すためには、親を支援することが必要である。
4)研究の促進:学校や創造的な学習の場でのSTEM教育を強化するために、実践指向の研究を推進する。
5)低年齢での教育の開始:保育園、小学校、学童保育においてSTEM教育を提供し、基礎を築く。

[DW編集局]