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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 首相府
- 元記事公開日:
- 2022/07/12
- 抄訳記事公開日:
- 2022/07/14
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政府、エレクトロニクス部門に50億ユーロ超投資へ
- 本文:
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フランスのマクロン大統領は12日、エレクトロニクス部門に50億ユーロ以上を投資することを明らかにした。国の5か年計画「フランス2030」の枠組みで行う。「製造」「研究」「教育」の3本柱によって産業や企業を成長させるとともに、ものづくりやイノベーションに160億ユーロ超の投資を呼び込み、5,700人規模の直接雇用を生み出したい考えだ。
発表によると、今回の戦略の内容は主に次の3項目からなる。
■エレクトロニクス技術の生産活動を支援
フランスの製造業全体として、生産力を約90%底上げする。そのためにエロクトロニクスや情報通信関係の約15の研究開発プロジェクトに100億ユーロを投資するとともに、およそ10の工場や生産ラインを新たに作ってエレクトロニクス部門の生産力を約30%上げる。またこれにより4,300人規模の直接雇用を生み出す。
■イノベーションと開発研究を支援
将来的に大きな市場となるエレクトロニクスや光工学部門で成長中のスタートアップ、中小企業(PME)、中堅企業(ETI)の支援に2億ユーロを投じる。また「フランス2030」の枠組みから3,900万ユーロを出し、ナノテク研究のネットワーク「リナテックプラス(RENATECH+)」の実験インフラや、原子力・代替エネルギー庁電子情報技術研究所(CEA-LETI)のナノテクプラットフォーム「PNFC」を支援する。同じく「フランス2030」の枠組みでさらに4,700万ユーロを投じて9プロジェクトを推進。各ラボに眠っている技術などを集める。
■エレクトロニクス技術の教育を支援
エレクトロニクス部門の基礎となる技術教育の発展のため、「フランス2030」の枠組みを利用して5,000万ユーロを投じ、部門全体の競争力につなげる。
[DW編集局]