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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州イノベーション会議(EIC)
- 元記事公開日:
- 2022/06/14
- 抄訳記事公開日:
- 2022/07/19
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欧州の将来に向けた戦略技術へのEIC基金による最初の大規模株式投資
- 本文:
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(2022年6月14日付、欧州イノベーション会議(EIC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会はこのほど、Horizon Europeの下でEIC基金が発足して最初となる、同基金による直接株式投資を発表した。フランスの新興企業SiPearl社が、EICアクセラレータ(EIC Accelerator)による投資対象に選ばれた。250万ユーロの助成金に加えて、同社はチップ技術の画期的なイノベーションの開発およびスケールアップに1,500万ユーロの株式投資を受ける。これは、EIC基金の投資により、1億ユーロ以上の戦略投資やその他の公的投資を促進する「シリーズA」資金支援ラウンドの一環である。
上記投資は、EIC基金がHorizon Europeの規則の下で再構築されていること、約140の技術系スタートアップに投資が行われたEICパイロット・フェーズから教訓を得たこと、の結果である。EICアクセラレータによって選抜される他の企業への投資は、現在の再構築が完了する数週間以内に引き続き実施される。この新しい仕組みが実施されると、EICアクセラレータによって選抜される企業への助成金と投資支援の実施に要する時間は、急速に変化する技術系新興企業のニーズを満たすべく徐々に短縮される。すでに139のスタートアップがEIC基金の投資対象に選ばれ、欧州の活気に満ちたディープテック・コミュニティを支援し、欧州で最も有望な新興企業がスケールアップしてグローバル市場に参入できるようになっている。
SiPearl社へのEICの投資は、エクサスケール(1秒あたり10億回の計算)のスーパーコンピューティング用の高性能、低電力の欧州のマイクロプロセッサの市場投入を支援するためのものである。このようなマイクロプロセッサは、膨大な量の機密データをほんの一瞬で処理し、医学研究、エネルギー管理、気候変動の緩和などの科学、産業、社会の課題を解決する欧州の技術的主権の確保に役立つ。
SiPearl社は、Euro-HPC共同事業体によるファンディングを受けた欧州プロセッサイニシアティブ(EPI)コンソーシアムプロジェクトからのスピンアウト企業である。これは、技術開発の初期段階でリスクを単独で負う準備ができていない他の投資家を触発することにより、画期的な研究を市場に投入し、市場のギャップ克服を可能にするEICの効果を実証するものである。
■SiPearl社についての詳細
SiPearl社は、欧州のエクサスケール・スーパーコンピュータ向けの高性能、低電力マイクロプロセッサを設計している。この新世代のマイクロコンピュータにより、欧州は、人工知能(AI)、医学研究、気候モデリングなどの戦略的ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)市場で技術的主権を確立できるようになる。
同社は、欧州プロセッサイニシアティブ(EPI)コンソーシアムの27のパートナー(科学界、スーパーコンピューティングセンター、業界の主要企業)と緊密に協力している。これらは関係機関であり、将来のクライアント、エンドユーザーである。
SiPearl社は、フランス(メゾン=ラフィット、グルノーブル、マッシー、ソフィアアンティポリス)、ドイツ(デュイスブルク)、スペイン(バルセロナ)で109人の従業員を擁している。
[DW編集局]