[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2022/06/15
抄訳記事公開日:
2022/07/22

英国の世界クラスの研究・イノベーション・インフラに4億8,100万ポンド

£481m for UK’s world-class research and innovation infrastructure

本文:

(2022年6月15日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の発表の概要は以下のとおり)

資金の注入により、英国で最も強力な顕微鏡や英国の「フライング・ラボ」など、最先端の施設や機器が提供される。

英国研究・イノベーション機構(UKRI)はこのほど、今後3年間で主要な研究・イノベーション・インフラに4億8,100万ポンドの投資を行うと発表した。UKRIのインフラ基金による23件の主要インフラ・プロジェクトと9件のスコーピング調査は、科学超大国としての英国の地位の維持に貢献する。このファンディングは、多様な分野にわたる画期的な研究に力を与え、気候変動の影響から青年期のメンタルヘルスまで、さまざまな社会問題への取り組みに役立つ。英国全体で新しくグレードアップされた施設は、次の各領域にわたって国際的な能力を強化し、専門能力を変革する。
・芸術
・物理学
・生命・環境科学
・社会科学
・医学
・さらなる多数の研究領域

ファンディング対象の主要プロジェクトには以下のものがある。

■英国の国立シンクロトロン(ダイヤモンド-II)の革新的なグレードアップ

このダイヤモンド光源は、巨大な顕微鏡のように機能するシンクロトロンと呼ばれる英国最大の科学施設の1つである。広大な561メートルのリング状の施設は、電子の力を利用して、原子や分子の非常に詳細な研究に使用できる強力な光線を生成する。

これまで、「ダイヤモンド」は、次のような画期的な科学的成果を実現してきた。
・ COVID-19 の一般の理解の向上に資する緊急性の高いデータと資源
・ プラスチックを分解する酵素の研究
・ 口蹄疫を引き起こすウイルスに対する新しい合成ワクチン

UKRI は、「ダイヤモンド-II」に対する今後3年間で8,150万ポンドの新規投資を発表した。これが完了すると、次のようになる。
・材料研究と医薬品開発に新たな道を開く
・高度製造技術や次世代バッテリーの性能などのプロセスに関するリアルタイムの識見を提供する。

ファンディングには投資対効果審査による承認が必要である。

■UKRI の空中研究施設(FAAM)に対する大規模グレードアップ

英国の空中大気観測施設(FAAM)は、科学者が汚染、荒天、気候変動の影響を追跡および評価できるようにするフライング・ラボである。航空機により、大気を分析し、英国および国際的な空の大気汚染レベルを監視する。

次のような追跡調査を行って来た。
・火山噴火による有害ガス
・アフリカの干ばつ調査

今後18年間、環境科学者を引き続き支援するべく、航空機搭載の科学機器の性能向上に3,700万ポンドが投資される。

■クリエイティブ産業に最先端のリソースを提供する新規国家イノベーション・インフラ(CoSTAR)

CoSTAR は、英国の有名な映画、ゲーム、パフォーマンスの各セクター向けの新たなクリエイティブ施設である。この最先端の施設は2400万ポンドのファンディングを受け、急成長しているクリエイティブ産業による新たな製品や体験の開発を支援する。

中央ハブのほか、モーションやボリューム・キャプチャなどのリアルタイム技術を備えた実験スタジオで構成される。これらおよびその他の高度な技術により、視聴者は3次元空間のように見える場所で回転または移動ができる。中央ハブは、英国全土の地域ラボのネットワークによって強化される。

ファンディングには投資対効果審査による承認が必要である。

[DW編集局]