[本文]
-
- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2022/06/22
- 抄訳記事公開日:
- 2022/07/27
-
「研究とイノベーションに関する連邦報告書2022」:ドイツの研究イノベーション・システムは良好に機能している
- 本文:
-
(6月22日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)
連邦内閣は「研究とイノベーションに関する連邦報告書2022(BuFI)」を閣議決定した。その中で、コロナによる様々な課題があるにもかかわらず、ドイツの研究とイノベーション・システムはうまく機能していることが報告されている。
2年毎に提出されるこの連邦報告書には、連邦政府と州政府の研究とイノベーション政策に関する包括的な情報が記載されていて、2022年3月に連邦政府に提出された研究・イノベーション専門家委員会(EFI)の報告書に書かれた主要声明に関する政府のコメントが載せられている。
本年の報告書には、コロナ・パンデミックとロシアのウクライナ侵攻に起因する多くの複雑で新たな次元の課題が含まれている。シュタルク・ヴァッツィンガーBMBF大臣は、このことから、「あえてもっと前進する」が連邦政府の基本理念となったこと。より多くの技術的および社会的イノベーションを可能にし、研究から生まれたアイデアをより迅速に実践に移し、そして新たな課題に対処していきたいと考えている」。
BuFI 2022:研究拠点としてのドイツの現状:
非常に短い時間内に研究者たちは、パンデミックを封じ込めるための解決策を提供することができた。従って、パンデミックにもかかわらず、研究開発に雇用されている人々の数が、2020年でもほぼ一定に留まっていたことは、驚くべきことではない。本報告書の試算によれば、報告書の基準年である2020年に、州、産業界、大学は、研究開発に約1,059億ユーロを投資している。これはドイツが依然として、世界で最も研究集約的な国の一つであることを示している。
今後の課題への展望:
展望については、国際関係の再調整、技術的およびデジタル主権の確保、さらに、エネルギー供給やサイバー・セキュリティなどの主要な技術の強化について述べている。変革の10年の始まり:
ドイツは科学と産業の研究者に、新しいアイデアの開発のためのユニークなスペースを提供している。これらは、今後数10年間の主要な社会的課題を克服するために、重要である。連邦政府は、これを基に研究とイノベーションのための未来の戦略など変革の10年間をスタートさせる。その目的とするところは、国家、政治、行政に対し、これまでとは大きく異なる現在の危機と必要な変革プロセスに関連する要求を満たすことである。 [DW編集局]