フランス政府は12日、特徴的なプロジェクトを進める高等教育機関を支援する「エクセランス」（ExcellenceS）プロジェクトの第二次公募に、17の機関を採択したと発表した。

　「エクセランス」は国の5か年計画「フランス2030」にもとづいて行われる高等教育機関の支援プログラムで、合計で8億ユーロを支出する。

　昨年に行われた第一次公募は、単に「エクセランス」と称し、各機関が立地する地域の特性や規模に応じてプロジェクトを支援する内容で、計15機関を採択した（※編集局注：最下部のリンク参照）。

　今回の第二次公募は「形式自由のエクセランス」（ExcellenceS sous toutes ses formes）と題し、単に法律による管理下で多様なミッションの達成を目指す機関を採択するだけでなく、特定の分野に秀でた機関が国際的にトップレベルに躍り出るよう支援することにも配慮した。

　今回の第二次公募では初めて、本土から離れた海外県・海外領土の大学も２校入った。このうちギアナ大学（南米ギアナ県）は、アマゾンの湿地帯に近い環境を生かし、生物多様性と持続的なイノベーションを両立する「アマゾン・モデル」の構築を目指すプロジェクト（1,410万ユーロ）が採択された。またポリネジー・フランセーズ大学（南太平洋仏領ポリネシア）は、多数の島々からなる太平洋地域での高等教育のあり方を再検討するプロジェクト（1,110万ユーロ）が選ばれた。

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　第二次公募で採択されたのは次の機関である。

■「IDEX-ISITE」制度として支援する４機関（計9,800万ユーロ）

　▽グルノーブル＝アルプ大学（2,760万ユーロ）▽ロレーヌ大学（1,560万ユーロ）▽パリ科学・人文学大学（2,390万ユーロ）▽ソルボンヌ大学（3,070万ユーロ）

■その他の枠組みで支援する13機関（計2億3,060万ユーロ）

　▽ギアナ大学（1,410万ユーロ）▽オー＝ド＝フランス理工科大学（1,100万ユーロ）▽ランス・シャンパーニュ＝アルデンヌ大学（2,170万ユーロ）▽レンヌ第１大学（2,140万ユーロ）▽アルトワ大学（1,090万ユーロ）▽オルレアン大学（1,380万ユーロ）▽仏領ポリネシア大学（1,110万ユーロ）▽クロード・ベルナール・リヨン第１大学（2,810万ユーロ）▽パリ理工科大学（2,790万ユーロ）▽政治学国家財団（1,590万ユーロ）▽トゥールーズ・ミディ＝ピレネー連合大学（3,830万ユーロ）▽コルス・パスカル・パオリ大学（710万ユーロ）▽ザヴォア・モン・ブラン大学（870万ユーロ）

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＜参考＞2022年2月22日付記事

[DW編集局]