フランス経済・財務省は7月13日、農業・食料分野でスタートアップ企業を支援する国の「フレンチ・アグリテック」制度のうち、特に優れた技術革新が期待できる22社を「フレンチ・アグリテック20」として採択したと発表した。採択はこれが初めて。

　「フレンチ・アグリテック」は、様々な分野のスタートアップを支援する「フレンチ・テック」制度のうち、農業・食料分野に特化した枠組みとして2021年8月にスタート。スタートアップ企業約600社が参加し、国の５か年計画「フランス2030」の枠組みで計23億ユーロ以上が投資される。

　今回採択された22社の地域圏分布は、首都圏イル＝ド＝フランスと南部オキシタニーが各５社、北部オ＝ド＝フランスと南西部ヌーベル＝アキテーヌが各３社、西部ペイ・ド・ラ・ロワールと同ブルターニュが各２社、南東部プロヴァンス＝コート・ダジュールと同オーベルニュ＝ローヌ＝アルプが各１社となっており、全国に幅広く分布する。

　採択企業の半数は「持続可能農業と環境移行」についての観点から評価された。ほかの企業は「持続可能で健康に好ましい食糧供給」、または「未来の農場経営と生命関係の起業」の点で評価を受けた。

[DW編集局]