[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2022/06/26
抄訳記事公開日:
2022/08/04

バイデン大統領とG7首脳が「グローバル・インフラ投資パートナーシップ(PGII)」を正式に立ち上げ

FACT SHEET: President Biden and G7 Leaders Formally Launch the Partnership for Global Infrastructure and Investment

本文:

(2022年6月26日付、大統領府の標記報道発表の概要は以下のとおり)

バイデン大統領は、新たな旗艦プロジェクトを発表し、「グローバル・インフラ投資パートナーシップ(PGII)」を実行するための政権の包括的な取り組みを説明する予定である。

ドイツのエルマウで開催されるG7サミットにおいてPGIIを正式に立ち上げ、数千億ドルの投資や良質で持続可能なインフラの提供により、世界中の人々の生活に変化をもたらし、サプライチェーンを強化・多様化し、米国の労働者と企業に新たな機会を創出し、米国の国家安全保障を前進させる。

バイデン大統領は、米国の助成金、連邦政府資金、民間部門投資の活用により、今後5年間でPGIIに2,000億ドルの投資を目指す。G7各国とともに2027年までに世界のインフラ投資に6,000億ドルを動員することを目指している。また、米国とG7各国は、他の志を同じくするパートナー、多国間開発銀行、開発金融機関、政府系ファンドなどから追加資金を導入することを模索する。

バイデン大統領は、21世紀後半を決定付ける以下の4つの優先事項にわたってPGIIを実施するための、大統領覚書を発表する。

▽気候変動に強いインフラ(低炭素排出輸送、電池製造工場など)への投資、変革的エネルギー技術へ、クリーンエネルギーサプライチェーンの開発を通じて、気候変動対応や世界のエネルギー安全保障を強化する。

▽5G・6Gのデジタル接続を提供するなど、経済成長を促進し、開かれたデジタル社会を促進するために、セキュリティを備えた情報通信技術(ICT)ネットワークとインフラを開発・拡張・展開する。

▽女性の経済参加の機会を増やす介護インフラから、無報酬労働のジェンダー格差に関わる水と衛生インフラの改善に至るまで、男女平等と公平性を促進し、世界経済の回復を後押しする。

▽患者中心の医療サービスと医療従事者への投資、ワクチンやその他の必須医薬品の製造、疾病監視と早期警報システムなどを通じて、医療システムインフラを開発・改善し、世界の医療安全保障に貢献する。現在のパンデミックに対処し、次のパンデミックを予防し備えることは米国の経済および国家安全保障にとっても非常に重要である。

バイデン大統領は、過去1年間に着手された追加プロジェクトとともに、PGIIの旗艦プロジェクトを公表する。プロジェクトには以下が含まれる。

▽アンゴラの太陽光発電開発プロジェクト(2025年までに70%の炭素フリー発電)
▽セネガルのマルチワクチン製造施設の開発および規模拡大プロジェクト(COVID-19やその他ワクチンを数百万回分製造できる可能性)
▽シンガポールとフランスを結ぶ東南アジア-中東-西ヨーロッパの海底電気通信ケーブル建設プロジェクト
▽ルーマニア初の小型モジュール式原子炉(SMR)プラント配備を目的としたフロントエンド・エンジニアリングおよび設計研究の支援プロジェクト
▽女性の雇用機会等の促進のためのチャイルドケアインフラ整備プロジェクト
▽ナイジェリア、ガーナ、コートジボワールなど西アフリカの女性主導の企業を含む中小企業に必要な成長資金提供プロジェクト
▽コートジボワールの100以上の病院・診療所の改修・建設プロジェクト

[DW編集局+JSTワシントン事務所]