政府は２日、高等教育機関や研究機関、企業の集積拠点を全国各地に設ける「競争力拠点」（フランス版産業クラスター）の第５次公募を始めると発表した。これまでに2004年から４回にわたって公募が行われてきたが、政府はさらに今後数年間にわたって拡大・強化させる姿勢を鮮明にした。

　「競争力拠点」とは、政府が呼びかけて各機関や企業などを集積させた、いわば産業クラスターである。互いの交流を生み出すことで新たな研究やビジネスを創出させるとともに、立地自治体の地域振興につなげる狙いがある。経済・財務省によると、６月時点で国内に54か所あり、高等教育・研究のラボなどが計2,000施設、企業が計１万社集積。約2,000のプロジェクトが育ち、04年からの累計で75億ユーロが投資されている。

　今回新たに公募するのは、23～26年の時期に展開する機関や企業で、共同研究や製造力の強化を目指すグループや中小企業（PME）、中堅企業（ETI）、スタートアップ企業などを従来と同じ要領で支援する。同日から10月7日まで募集を受け付ける。

[DW編集局]