[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2022/08/04
抄訳記事公開日:
2022/08/25

サル痘データへのフリーアクセスに合意

La ministre de l’Enseignement supérieur et de la Recherche co-signe l’appel international pour le libre-accès immédiat aux données scientifiques relatives à la variole du singe

本文:

 フランス政府は、サル痘関連の科学的データに、各国関係機関がすぐにフリーアクセスできるようにする世界各国との共同声明に合意した。新型コロナとともに世界的に新たな感染拡大が止まらないなか、約20か国と欧州理事会が足並みをそろえた。

 サル痘の世界的な拡大について、世界保健機関は「世界的規模での公衆衛生の緊急事態」と位置づけている。科学関係のコミュニティーが国際的に一致して対応するには、研究データを早期に共有することが必要である。それは、新型コロナからの教訓や、近年のエボラ熱やジカ熱などからの教訓から実証済みである。

 今回署名した国々は、データの著者、提供者、編集者、研究機関に対し、サル痘関係の出版物を共有するよう求めるとともに、オープンで、人間にも機械にも判読可能な状態にさせる。また共有対象となった文献全体や、それに伴って生じたデータにもアクセスできるようにし、二次的な分析や研究目的に使うことも含めた再利用の権利も認められる。

 サル痘を今後慢性的に流行させないためにも、関連のリスクを最小限に抑えることが必要であり、そのために、科学者や編集者による迅速な対応を役立てていく。

 今回合意した国々は次の通り(国は、フランス語によるアルファベット順)。

 オーストラリア、ブラジル、カナダ、コンゴ民主共和国、フランス、ドイツ、ガーナ、インド、イスラエル、イタリア、日本、ニュージーランド、ナイジェリア、フィリピン、ポルトガル、韓国、シンガポール、南アフリカ、スペイン、英国、米国。および欧州理事会の専門家委員会。

[DW編集局]